ミツバチはコンピュータよりも速く巡回セールスマン問題を解ける
2010年10月26日 18:00
capra 曰く、
ミツバチは複数の花を最短ルートで移動していることが、ロンドン大学クイーン・メアリー校および同大学ロイヤルホロウェイ校の共同研究で分かったそうだ（ロンドン大学クイーン・メアリー校発表、本家/.）。
複数地点を一度ずつ巡り出発点に戻る最短ルートを求める問題は通称「巡回セールスマン問題」と呼ばれており、ミツバチはこの問題を解くことができることが発見された初めての種であるという。
研究ではコンピュータで制御された人工の花を使い、ミツバチがこの花を「発見した順」に巡るのか、それとも「最短ルート」を見つけ出すのかを検証した。その結果、ミツバチはそれぞれの花の場所を探索したあと最短ルートを飛行するようになったという。
コンピュータでは解くのに何日もかかるこの問題をミツバチが短時間でどう処理しているかを調べることで、複雑な問題の解決に必要な最小限の神経回路を解明できるかもしれないとのことだ。
スラッシュドットのコメントを読む | サイエンス
関連ストーリー：
えり好みするミツバチ、縞模様と赤い花がお好き 2010年10月13日
粘菌が組み合せ最適化問題を解く 2008年04月14日
世界初の実用量子コンピュータのデモが行われる 2007年02月11日