ディスカバリー、最後の打上げは予定通り11月1日
2010年10月26日 15:45
米航空宇宙局(NASA)は10月25日、スペースシャトル・ディスカバリー(STS-133)の最後の打ち上げについて、予定通り11月1日に実施すると発表した。
NASAによると、先週見つかった軌道制御エンジン(OMS)の漏れについては、シール(密閉材)を交換することで対応し、打ち上げに問題ないだという。
この日、ケネディ宇宙センターで飛行準備完了審査(FRR)が行われ、打ち上げディレクターであるマイク・レインバック氏(Mike Leinbach)は「我々は修理に4日間を費やしましたが、今は素晴らしい状態にあります」と述べた。
ディスカバリーの打ち上げはアメリカ東部夏時間11月1日16時40分(日本時間11月2日5時40分)に設定されており、このミッションは恒久的多目的モジュール(PMM)とエクスプレス補給キャリア(ELC)、ヒト型ロボット宇宙飛行士「ロボノート2(R2)」を国際宇宙ステーション(ISS)に運ぶ。PMMは多目的補給モジュール(MPLM)の「レオナルド」を改造したもので、ISSに永久的に取り付けられ、流体物理学や生物学、バイオテクノロジーなどの微小重力実験などに使用される予定となっている。
現在のスケジュールでは、スペースシャトルは2011年内に全て退役する予定となっており、打ち上げも11月1日のディスカバリー(STS-133)と2011年2月26日のエンデバー(STS-134)を残すのみとなっている。
写真=NASA。
■NASA - Space Shuttle
http://www.nasa.gov/mission_pages/shuttle/main/index.html
【関連記事】
・ディスカバリー最後の打ち上げ、OMSで漏れを検出
・ディスカバリー最後の搭乗クルー、打ち上げリハーサル終了
・ディスカバリー最後の搭乗クルーがKSCに到着、打上げリハーサルへ
・スペースシャトルの追加ミッション確定か、米下院も承認
・最後の外部燃料タンクがケネディ宇宙センターに到着