21年産米 60キログラムの生産費1万6733円

2010年10月26日 11:00

 平成21年産の米の生産費は60キログラムあたり1万6733円となり、前年に比べ1.4%増加したことが農林水産省の調査で分かった。

 これは、農林水産省が米の生産コストを明らかにすることにより、農業者戸別所得補償制度や生産対策、経営改善対策などの基礎データとして整備するために昨年1月から12月までの間で、実施しているもの。600キログラム以上を販売している経営体853経営体を対象に実施、814経営体からデータを得、分析している。

 それによると、21年産米の1反(10アール)あたりの資本利子・地代全額算入生産費は14万3434円と前年より1万9706円、率にして2.3%減少した。これは、物財費や労働費などが減少したことによるもので、60キログラムあたりでコストが上がったのは1反あたりの収量の減少によるもの。20年では1反あたり533キログラムあったが、21年は514キログラムに減少していた。
(編集担当:福角忠夫)

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