火星探査機「MAVEN」はアトラスロケットで打上げ

2010年10月25日 14:45

 米航空宇宙局(NASA)は10月21日、火星探査機「MAVEN」の打ち上げについて、アトラスロケット(アトラスV)を使用すると発表した。

 「MAVEN」は「Mars Atmosphere and Volatile EvolutioN」の略で、火星の気候と居住性の問題に取り込み、火星大気の上層部と電離圏のダイナミックな活動への理解を深める探査ミッションである。また、過去の火星は厚い大気に覆われていたと考えられているが、その大気がなぜ無くなってしまったのか、「MAVEN」はその手がかりを見つけてくれるかもしれない。

 「MAVEN」は「マーズ・スカウト2013」の1つとして2006年に提案され、2007年には「The Great Escape mission」と共に最終候補として選ばれた。その後、フィージビリティ・スタディが行われ、予算的な問題で最終的に「MAVEN」だけが選ばれた。

 「MAVEN」の打ち上げは元々2011年に予定されていたが、組織の対立問題で、2013年に延期された。「MAVEN」は2013年後半に打ち上げられた後、2014年秋頃に火星周回軌道の投入される予定。

 また、NASAは2011年11月25日、新火星探査車「マーズ・サイエンス・ラボラトリー(MSL)=キュリオシティ」を打ち上げる予定で、こちらもアトラスVロケットを使用する。

 写真=NASA。

 ■NASA Awards Launch Services Contract for Maven Mission
http://www.nasa.gov/home/hqnews/2010/oct/HQ_C10-065_Maven_Services.html

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