ディスカバリー最後の打ち上げ、OMSで漏れを検出

2010年10月19日 10:15

 米航空宇宙局(NASA)は10月18日、39A発射台にセットされているスペースシャトル・ディスカバリー(STS-133)の軌道制御エンジン(OMS)で漏れが見つかったと発表した。

 NASAによると、リークテストは週末にかけて行われ、2本の推進剤ラインが集まる箇所で漏れを検出したという。ただ、ボルトが緩んでいただけの可能性もあり、現時点において、原因は分かっていない。NASAのスポークスマンは「技術者は現在39A発射台で対応を進めています。次のリークテストで問題がなければ、打ち上げ日時はこのままの予定です」と述べている。

 ディスカバリーの打ち上げはアメリカ東部夏時間11月1日16時40分(日本時間11月2日5時40分)に予定されており、このミッションは恒久的多目的モジュール(PMM)とエクスプレス補給キャリア(ELC)、ヒト型ロボット宇宙飛行士「ロボノート2(R2)」を国際宇宙ステーション(ISS)に運ぶ。PMMは多目的補給モジュール(MPLM)の「レオナルド」を改造したもので、ISSに永久的に取り付けられ、流体物理学や生物学、バイオテクノロジーなどの微小重力実験などに使用される予定となっている。

 現在のスケジュールでは、スペースシャトルは2011年内に全て退役する予定となっており、打ち上げも11月1日のディスカバリー(STS-133)と2011年2月26日のエンデバー(STS-134)を残すのみとなっている。

 写真=NASA。

 ■NASA - Space Shuttle
http://www.nasa.gov/mission_pages/shuttle/main/index.html

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