ハッブル宇宙望遠鏡が撮影、小惑星同士の衝突は2009年前半に起きた
2010年10月14日 10:45
米航空宇宙局(NASA)は10月13日、今年1月にハッブル宇宙望遠鏡によって捉えた小惑星同士の衝突について、約5ヶ月間にわたって観測した結果、衝突は2009年2月か3月に起きた可能性が高いと結論づけた。
「P/2010 A2」と符号付けられたこの天体は今年1月にハッブル宇宙望遠鏡によって発見された。まるで彗星のように見えるが、頭の部分が通常の彗星と異なり、複数本のフィラメント(細線)が伸びて「X」の形になっている。
発見当初、小惑星同士の衝突直後だと考えられていたが、ハッブル宇宙望遠鏡はその後、約5ヶ月間にわたって観測した結果、4月頃から「X」の形が崩れ、小さな固まりになったという。
「我々は破片がもっと広がると考えていました。しかし、実際はそれと反対のことが起こりました。また、破片の動きはとても遅いことも分かりました」
今回の研究について、主任研究員であるデビッド・ジュウィット(David Jewitt)氏はこのよう述べた。
また、デビッド・ジュウィット氏によると、小惑星同士の衝突は気づかないうちに起きており、破片がゆっくりと飛散し、長い尾をひいた所で、ハッブル宇宙望遠鏡によって撮影されたという。
写真=NASA。
■NASA's Hubble Captures First Images of Aftermath of Possible Asteroid Collision
http://www.nasa.gov/mission_pages/hubble/news/asteroid-collision.html
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