ハッブル宇宙望遠鏡、小惑星「ベスタ」を撮影
2010年10月13日 16:30
米航空宇宙局(NASA)は10月8日、ハッブル宇宙望遠鏡によって撮影された小惑星「ベスタ」の画像を公開した。
これらの画像は今年2月、ハッブル宇宙望遠鏡の広視野カメラ3(WFC3)によって撮影されたもので、小惑星探査機「ドーン(DAWN)」の探査を手助けするために行われたもの。
「ベスタは空で最も明るい小惑星として知られていますが、地球から撮影することは難しいです。今回、ハッブルによって撮影されたこれらの新しい画像は、ベスタがどのように回転しているのかなど、科学者に多くの情報を与えるでしょう」
今回の画像について、ドーン・ミッションの科学者であるJian-Yang Li氏はこのように述べた。
「ドーン」は現在、小惑星帯で飛行しており、2011年7月に小惑星「ベスタ」、2015年2月に準惑星「ケレス」(以前は最も大きい小惑星に分類)にそれぞれ接近し、フレーミングカメラの他、可視・赤外線分光計、ガンマ・中性子分光計などを使って観測を行う予定となっている。
写真=NASA。
■NASA Mission to Asteroid Gets Help From Hubble
http://www.nasa.gov/mission_pages/dawn/news/dawn20101008.html
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