【銘柄診断】ソフトバンクは業績も取組も好転、市場のリード役として活躍
2010年10月10日 14:23
ソフトバンク <9984> が強調相場を継続している。中勢波動で見ると、今回の相場上昇の起点は2008年10月28日の636円。ここからほぼ一貫した上げ波動を描いており、こうしたロングランの上昇には企業内容の変革が不可欠。
同社の場合アップルのアイフォーンの販売が成長の原動力になった。その日本国内販売に関する契約を締結したのが2008年4月。業績向上を先取りして相場は上昇を開始したが、事態はそうした読みどおりに展開している。
電気通信事業者協会が7日発表した9月の携帯電話契約数によると、新規契約数から解約数を差し引いた純増数は、ソフトバンクモバイルが33万2600件と6か月連続で首位を記録した。6月に発売した「アイフォーン4」が引き続き好調なことが要因。
また、iPadも引き続き伸びている。アナリスト筋ではスマートフォンやタブレットパソコンの契約数比率が2011年3月期末に24%、2012年3月期末に39%、2013年3月期末に52%に達すると予想している。つれてARPU(1契約者当たりの平均収入)の増加トレンドが続き、販売優位のソフトバンクの成長性は高いと見られている。
ロングランの上昇が強弱感の対立につながり、直近の取り組みは売り792万株、買い637万株と大幅売り長状態。下げたところではすかさず売り方の買い戻しが流入するパターン。数年先の収益上昇までは織り込んでいないだけに、なお相場のリード役としての活躍が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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