最後のモルニヤMロケット、軍事衛星を打ち上げ
2010年10月9日 10:00
ロシア国防省はモスクワ夏時間9月30日21時1分(日本時間10月1日0時1分)、軍事衛星「Cosmos-2469」を載せたモルニヤMロケット(Molniya-M)を、プレセツク宇宙基地から打ち上げた。
打ち上げられたロケットは順調に飛行し、打ち上げから約56分後に「Cosmos-2469」を所定の軌道に投入し、打ち上げが成功した。
軍事衛星であるため、詳細な情報はほとんどないが、ロシア軍のスポークスマンは「国防省のため、衛星の打ち上げは順調に行われた」と述べている。
また、今回の打ち上げがモルニヤMロケットの最後の打ち上げで、ロシア国防省は「1970年から始まって、これまで229回のモルニヤMロケットの打ち上げが行われた。モルニヤの変わりに、今後はソユーズ2ロケットや新しいアンガラロケットを使用する」と述べている。
モルニヤMロケットはR-7ロケットの発展型で、ソユーズロケットの上にさらに1段(4段目)を追加したロケットである。以前は惑星探査機や長楕円軌道の衛星の打ち上げに用いられたが、現在ではプロトンロケットがその役割を果たしているため、ほとんど使用されなくなっていた。
■Старейшая российская ракета-носитель "Молния" завершила свой путь
http://www.roscosmos.ru/main.php?id=2&nid=12887
【関連記事】
・イスラエル、地球観測衛星を打ち上げ
・パキスタン、短距離弾道ミサイル発射実験を実施
・ISRO、インド版スペースシャトルの開発へ
・ブラジル、VLSロケット開発再開。衛星打ち上げは2014年
・堀江貴文氏ら、北海道で小型ロケットの打ち上げを計画