カッシーニ撮影、エンケラドスの間欠泉の噴出

2010年10月7日 13:15

 米航空宇宙局(NASA)は10月6日、土星の衛星であるエンケラドスの南極付近から、氷粒と水蒸気が間欠泉のように噴出している様子を捉えた画像を公開した。

 この画像は2009年12月25日、エンケラドスから約61万km離れた距離から、カッシーニ土星探査機の狭角カメラによって撮影されたもので、エンケラドスの南極から、少なくとも4ヵ所の間欠泉の噴き出しが確認できる。

 エンケラドスの間欠泉は、カッシーニ土星探査機がエンケラドス・フライバイした時に得られたデータより発見され、2006年3月に発表された。間欠泉の原因については、土星の潮汐力で氷のプレートが摩擦し、その熱によって氷が水蒸気となって噴き出される説や、エンケラドスの地殻変動によるものではないかと考えられている。

 写真=NASA。

 ■Enceladus May Keep its Oceans Liquid by Wobbling
http://www.jpl.nasa.gov/news/news.cfm?release=2010-326

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