クラレ・「ビニロン」 未来技術遺産に登録される

2010年10月6日 09:36

 クラレの「ビニロン」がこのほど独立行政法人・国立科学博物館の重要科学技術史資料(=未来技術遺産)に登録された。6日に同博物館で登録証の授与式が行われる。

 国立科学博物館は日本の科学技術発展を示す貴重な資料を保存・活用し次世代に継承していくため08年、重要科学技術史資料の登録制度を制定した。これまでに45件が登録されており今回、新たに27件が登録されたという。

 「ビニロン」は1939年、京都大学の桜田一郎教授らによって開発された国産初の合成繊維。クラレは50年11月、世界で初めて工業化に成功して以降、ビニロン事業を展開してきた。

 今回、60周年の節目を迎える年に未来技術遺産として登録されたことについて、クラレは「価値ある素材として後世に残していく責任を果たす」としている。

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