欧州補給機「ATV」2号機、打上げは2011年2月15日

2010年10月4日 11:00

 米航空宇宙局(NASA)、ロシア連邦宇宙局、欧州宇宙機関(ESA)は10月1日、アリアン5ロケットによる欧州補給機(ATV)2号機「ヨハネス・ケプラー」の打ち上げについて、2011年2月15日に延期すると発表した。

 「ヨハネス・ケプラー」の打ち上げは元々2010年12月に予定されていたが、商業衛星打ち上げとの影響などで延期された。ESAによると、「ヨハネス・ケプラー」は現在、2011年2月15日に打ち上げられ、2月26日に国際宇宙ステーション(ISS)にドッキングする予定となっているという。

 また、「ヨハネス・ケプラー」の打ち上げ延期に伴い、NASAはスペースシャトル・エンデバー(STS-134)の打ち上げを1日延期した。エンデバーの打ち上げは現在、2011年2月27日に変更されており、このミッションはアルファ磁気分光器(AMS)とエクスプレス補給キャリア(ELC)をISSに運ぶ。

 ATVはロシアのプログレス補給船と同じように、国際宇宙ステーション(ISS)への輸送を行う無人補給船である。積載能力はプログレスの約2.5倍、有人の打ち上げはできないものの、ISSとドッキングした後、宇宙飛行士が中に入って作業することができ、使用後は、プログレスと同じように地球大気圏に再突入し破棄される。

 ATV初号機「ジュール・ベルヌ」は2008年3月9日に打ち上げられ、ISSに物資を届けた後、2008年9月29日に大気圏再突入し、破棄された。

 写真=NASA。

 ■International partners update launch manifest
http://www.esa.int/export/esaCP/SEMR88QOHEG_index_0.html

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