「嫦娥2号」、科学機器のチェックを開始

2010年10月4日 14:00

 中国国家航天局(CNSA)は10月3日、前々日に打ち上げた同国2機目となる月周回探査機「嫦娥2号」が順調に飛行しており、科学機器のチェックを開始したことを発表した。

 発表によると、北京時間10月2日20時37分頃(日本時間21時37分)に「嫦娥2号」に搭載されている「宇宙環境モニタリングシステム」のうち、「高エネルギー太陽粒子検知器」を最初に起動し、データの観測を開始したという。

 また、「嫦娥2号」の軌道は極めて順調で、予定していた2回目の軌道補正マヌーバもキャンセルされた。今後、3回目の軌道補正マヌーバを実施し、10月6日に月周回軌道に投入される予定。

 「嫦娥2号」は「嫦娥1号」とほぼ同等な機体で、同じように月を周回する探査機だが、解像度10メートルの高解像度CCDカメラなどを搭載している。また、高度200kmで周回していた「嫦娥1号」に対し、「嫦娥2号」は高度100kmの低軌道を周回し、より詳細な観測を行う。「嫦娥2号」によって撮影された画像は、中国初の月着陸船「嫦娥3号」の着陸地の選定に使用される見込み。

 ■嫦娥二号取消第二次修正 将伝回第一批数据
http://www.china-spacenews.com/n435777/n502211/70442.html

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