東レ 光学用フィルムを日韓で増設

2010年10月4日 09:04

 東レはこのほど光学用フィルムの追加増産を決めた。総額で約220億円を設備投資しポリエステルフィルム「ルミラー」及び自己粘着性ポリエチレンフィルム「トレテック」などの増設を実施する。

 東レは三島工場、岐阜工場、東レフィルム加工の中津川工場、韓国TAKの亀尾工場で液晶ディスプレイ(LCD)に使われる反射板、偏光板、タッチパネル用の「ルミラー」を製造しており、12年8月までに反射板、タッチパネル向けの生産能力を倍増、偏光板、表面保護フィルム用を5割それぞれ増強する。
  韓国TAKではベースフィルム、フィルム加工の設備を増強し、12年1月をめどに生産能力を3割引き上げる。

 光学用フィルムはLCDやフラットパネルディスプレイ関連用途向けが順調なほか、今後はタッチパネルの薄型・軽量化に伴う普及で一層の需要拡大が見込まれているという。

 東レは今年2月、約100億円を投じ韓国、中国の拠点を増設する設備投資を明らかにしており、今回の追加投資を含む成長市場への集中投資によって「さらなる事業拡大を目指す」としている。

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