ロシアの民間企業、商業宇宙ステーション計画を発表

2010年10月1日 13:00


 ロシアのオービタル・テクノロジーズ社(Orbital Technologies)は9月29日、ロシア連邦宇宙局とRSCエネルギア社と提携し、世界初となる商業宇宙ステーション(CSS)を建設し、ソユーズ有人宇宙船などを用いた宇宙飛行を提供すると発表した。

 発表によると、CSSは国際宇宙ステーション(ISS)と同じ軌道を周回し、より大きな窓や最新設備を備え、ISSよりも快適に過ごせるという。最大7名の乗客が滞在でき、最初のモジュールの打ち上げは早ければ2015年に行われる予定。乗客の輸送は信頼性のあるソユーズ有人宇宙船で、物資の輸送はプログレス補給船で行うが、将来的には他の宇宙船にも対応するという。

 宇宙飛行の販売は民間人の宇宙旅行だけでなく、政府所属のプロの宇宙飛行士なども対象としている。また、ISSで何か問題が起きた場合、CSSはISSの緊急避難所としても機能できるという。

 同社のセルゲイ・コステンコ社長(Sergey Kostenko)は今回の発表について、「CSSは政府、企業、個人に向けて、ユニークな宇宙ミッションを提供できるでしょう。私はとても楽しみにしています」と述べた。

 ■Orbital Technologies and RSC Energia to Launch World’s First Commercial Space Station

http://orbitaltechnologies.ru/en/news/orbital-technologies-and-rsc-energia-to-launch-world-s-first-commercial-space-station.html


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