改良型ソユーズ有人宇宙船、打ち上げ準備開始
2010年9月29日 10:00
国際宇宙ステーション(ISS)の第25次長期滞在クルーは10月8日の打ち上げに向けて、いよいよ最終準備に入った。
第25次長期滞在クルーのアレクサンドル・カレリ(Aleksandr Kaleri)宇宙飛行士、スコット・ケリー(Scott Kelly)宇宙飛行士、オレグ・スクリポチカ(Oleg Skripochka)宇宙飛行士の3人は9月25日にバイコヌール宇宙基地に到着し、9月26日に機体検査を行い、ソコール宇宙服を試着、座席シートや無線通信装置をチェックし、科学実験のレッスンも受けた。
一方、改良型ソユーズ有人宇宙船「ソユーズTMA-01M」は9月28日に組立試験施設へと運ばれ、今後、トランスファ・コンパートメントとのドッキングした後、ペイロード・フェアリングに格納され、ロケット組立施設でソユーズロケットにセットされる。
なお、第25次長期滞在クルーを乗せたソユーズTMA-01Mは10月8日にバイコヌール宇宙基地から打ち上げられ、3人はISSで約6ヶ月間の長期滞在を行う。
また、今回のソユーズTMA-01Mは改良型の初号機で、従来のソユーズ有人宇宙船に比べ、機器のデジタル化が行われ、デジタルフライトコントロールシステム「TsVM-101」、新型テレメトリーシステム「MBITS」などを搭載している。なお、これらの新システムは既に新型プログレスM-01Mなどで試験されている。
■September 28, 2010. Baikonur launch site, branch office of S.P. Korolev RSC Energia
http://www.energia.ru/en/iss/iss25/photo_09-28.html
■September 26, 2010. Baikonur launch site, branch office of S.P. Korolev RSC Energia
http://www.energia.ru/en/iss/iss25/photo_09-26.html
【関連記事】
・第24次長期滞在クルー、無事帰還
・ソユーズTMA-18ドッキング解除できず、帰還は1日延期
・改良型ソユーズ有人宇宙船の試験開始、打ち上げは10月8日
・ソユーズTMA-19、国際宇宙ステーションとドッキング
・ソユーズTMA-19、打ち上げ成功