最後の外部燃料タンクがケネディ宇宙センターに到着
2010年9月29日 11:00
9月20日にミシュー組立工場(MAF)から出荷され、スペースシャトル用の最後の外部燃料タンク「ET-122」は9月28日、ケネディ宇宙センター(KSC)に到着した。
「ET-122」は2005年のハリケーン・カトリーナの影響を受け破損し、ロッキード・マーティン社がこれまで修理を続けていた。
「ET-122」の到着を受け、KSCタンクマネージャのアリシャ・メンドーサ氏(Alicia Mendoza)は「今日はとても感傷的な一日です。私たちはタンクがここに来たことに興奮しています。いつも同じ工程ですが、それが最後だと思うと、ちょっと悲しいです」と述べた。
米航空宇宙局(NASA)は同日、到着したこの外部燃料タンクを、ペガサス運搬船からシャトル組立棟(VAB)へと移動させ、今後、シャトル組立棟の中で、外部燃料タンクの試験や固体ロケットブースター(SRB)との結合作業を行った後、オービタとの結合作業が行われる。
「ET-122」は元々、スペースシャトル最後のミッションの救助となる「STS-335」の待機用として使用される予定だったが、現在、スペースシャトル最後のフライトとなる、スペースシャトル・エンデバー(STS-134)用に変更されている。一方、スペースシャトル・エンデバー(STS-134)用の「ET-138」は「STS-335」の待機用として使用される予定となっている。
なお、エンデバーの打ち上げは2011年2月26日に予定されており、このミッションはアルファ磁気分光器(AMS)とエクスプレス補給キャリア(ELC)を国際宇宙ステーション(ISS)に運ぶ。
写真=NASA。
■NASA - Space Shuttle
http://www.nasa.gov/mission_pages/shuttle/main/index.html
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