J-2Xエンジン、ガス発生器の2回目の試験終了

2010年9月25日 11:00

 米航空宇宙局(NASA)とプラット・アンド・ホイットニー・ロケットダイン社は9月21日、次世代ロケットに用いられる上段エンジン「J-2X」のガス発生器の2回目の試験が終了したと発表した。

 「ガスジェネレータのハードウェアを変更することによって、エンジンの安定性を維持するのに有効であることが確かめられました。最初の燃焼試験に向けてさらに一歩近づき、とても楽しみにしています」

 今回の試験を受け、プログラムマネージャーのジョン・ヴィリア(John Vilja)氏はこのように述べた。

 J-2Xエンジンの設計は2007年12月から、NASAステニス宇宙センターで進められ、最初の燃焼試験は2011年に予定されている。元々、アレスIロケットとアレスVロケットのために開発が進められていたが、オバマ政権が2010年2月、「コンステレーション計画」を打ち切ったため、J-2Xエンジンは現在次世代ロケット用としての開発が進められている。

 ■Pratt & Whitney Rocketdyne Completes Latest Round of Tests on J-2X Gas Generator

http://www.pw.utc.com/Media+Center/Press+Releases/Pratt+%26+Whitney+Rocketdyne+Completes+Latest+Round+of+Tests+on+J-2X+Gas+Generator


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