大都市圏 男性より女性が魅力を感じる
2010年9月22日 11:00
政府の世論調査で、大都市圏に対し、男性より女性が魅力を感じ、大都市在住者の方が、小都市在住者より大都市に魅力を感じている人の割合の多いことが分かった。一方で、大都市圏は魅力的でないとする回答では、物価高や土地価格の高さ、交通渋滞をあげる人が多かった。21日、内閣府が発表した。
国土交通省が大都市圏に対する国民の意識を把握し、施策の参考資料とするため、全国の20歳以上の5000人を対象に7月15日から8月1日にかけて、調査員による個別面接聴取で実施された。3283人(男性1578人、女性1705人)から有効回答を得ている。
それによると、59.4%が大都市圏に魅力を感じるとし、感じないは38.9%だった。男女別では魅力を感じる比率は、男性が56.5%だったのに対し、女性は62%と男性より5.5ポイント高かった。また、年齢別では20歳代が76.8%と魅力を感じる派が4人中3人いたが、年齢とともに数値が下がり、70歳以上では49.3%と半数を割った。
魅力の第1は交通機関が便利(63.4%)であること。次いで、物や店が豊富(57.3%)、芸術・文化に触れる機会が多い(38.7%)というものだった。
一方、魅力的でない部分では、物価や土地が高い(55.1%)ことをあげた人が最も多く、交通渋滞がひどい(50.7%)、大気汚染が気になる(47.9%)、自然が少ない(40.2%)、住宅が密集している(39.8%)などが続いた。特に、交通渋滞や物価を上げた人は男性に、大気汚染をあげた人は女性に多かった。
(編集担当:福角忠夫)