マーケットエンタープライズ、不要品増加の12月に兵庫県芦屋市が「おいくら」との不要品リユース事業開始

2024年12月25日 15:59

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■リユース新施策導入で環境負荷軽減とコスト抑制へ

 兵庫県芦屋市(市長:髙島崚輔)とマーケットエンタープライズ<3135>(東証プライム)は、2024年12月25日に、地域社会における課題解決を目的としたリユース事業に関する協定を締結し、連携を開始すると発表。マーケットエンタープライズが運営するリユースプラットフォーム「おいくら」を用い、不要品を捨てずに再利用する仕組みを構築し、芦屋市の廃棄物削減と循環型社会の形成を目指していく。

■背景・経緯

 芦屋市では、神戸市とごみ処理の広域化を検討するなど、環境負荷の低減やごみ処理費用の抑制に積極的に取り組んでいる。加えて、リユースフェスタや本・古着の交換会の開催、譲り合い掲示板の活用周知といったリユース推進に関する取り組みを進めてきた。しかし、粗大ごみとして出される不要品の中にはリユース可能なものが多く含まれている。このことから、市では持続可能なリユース促進につながる新施策導入の可能性を模索してきた。

 一方、マーケットエンタープライズはリユース事業を中心にネット型事業を展開し、「持続可能な社会を実現する最適化商社」をビジョンに掲げている。「地方創生SDGs官民連携プラットフォーム」への参画や、「楽器寄附ふるさと納税」実行委員会の一員として活動を続けるなど、官民の垣根を超えたSDGsへの取り組みに注力してきた。こうした中、マーケットエンタープライズが芦屋市に働きかけ、「リユース活動促進による循環型社会の形成を目指したい」という双方のニーズが一致し、「おいくら」を用いた今回の取り組みが実現した。

■「おいくら」とは

 「おいくら」はマーケットエンタープライズが展開するリユースプラットフォームである。不要品を売りたい人が「おいくら」を通じて査定依頼を行うと、全国の加盟リサイクルショップに一括で査定依頼が送られ、買取価格を比較できる。一度の依頼で不要品の買取価格をまとめて比較し、売却できる手軽さが好評であり、2024年6月末時点で約130万人が利用している。

■芦屋市の課題と「おいくら」による解決策

 芦屋市では、戸別収集(集合住宅などの場所により集積所で対応)や環境処理センターへの自己搬入によって粗大ごみを収集しているが、大型品や重量のあるものは原則、市民が自宅の外へ運び出す必要がある。「おいくら」は希望すれば自宅内への訪問や運び出しまで対応する出張買取が可能であり、大型品や重量のあるものでも容易に売却できる。また、冷蔵庫や洗濯機などの家電リサイクル法対象製品についても、まだ使えるものであれば買取可能であり、不要品の売却と受け渡しが最短で当日に可能となる。このサービスは市民が利用する際の費用負担がなく、市の費用負担もない。

■今後について

 12月25日10時(公開時間が前後する可能性あり)に芦屋市ホームページ内に「おいくら」の情報が掲載され、不要品の一括査定申し込みが可能になる。芦屋市と「おいくら」の連携により、二次流通の活性化や循環型社会の実現、不要品削減が期待されるとともに、自治体の廃棄物処理量や処理コストの削減にもつながる。また、この取り組みによって市民が「廃棄ではなくリユースする」という選択肢を認識することで、不要品処分のニーズ多様化に応じた対応が可能になる。さらに、市民のリユースに対する意識の変化や循環型社会形成の促進にも寄与する。この官民一体の取り組みにより、循環型社会の形成に向けた社会的側面と経済的側面の双方の課題解決を目指していく。

■兵庫県芦屋市

 芦屋市は大阪と神戸の間に位置し、高い利便性とともに六甲山の緑や大阪湾、芦屋川といった自然環境に恵まれた住宅都市である。また、「国際文化住宅都市建設法」が適用される全国唯一の都市であり、谷崎潤一郎などの文化人にゆかりがある。阪神間モダニズムにも強い影響を与える文化を有し、全市景観地区指定や芦屋市屋外広告物条例の運用、無電柱化の整備による芦屋らしい景観など、多彩な魅力にあふれている。

・人口:92,501人(男性41,125人、女性51,376人)(2024年12月1日時点 ・世帯数:42,964世帯(2024年12月1日時点) ・面積:18.57平方キロメートル(2024年12月1日時点) (情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

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