ユーロ週間見通し:伸び悩みか、ECB利下げ継続の可能性残る

2024年12月21日 14:02

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記事提供元:フィスコ

*14:02JST ユーロ週間見通し:伸び悩みか、ECB利下げ継続の可能性残る
■弱含み、ECBは2025年も利下げ継続の公算

今週のユーロ・ドルは弱含み。2025年の米利下げ回数は2回にとどまる可能性があることや米長期金利の上昇を受けてユーロ売り・米ドル買いが優勢となった。ドイツ経済は2025年もさえない状況が続く可能性があることもユーロ売り材料となったようだ。取引レンジ:1.0341ドル-1.0534ドル。

■弱含みか、米ハト派姿勢後退でドル買い継続の可能性

来週のユーロ・ドルは弱含みか。ユーロ圏経済の不透明感で欧州中央銀行(ECB)追加利下げ観測が高まり、ユーロ売り先行の見通し。年明けのドイツ政局も警戒され、ユーロ売りを後押ししそうだ。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)はハト派姿勢を後退させ、来年以降の利下げ休止の思惑からドル買い地合いを強める展開となろう。

予想レンジ:1.0200ドル-1.0500ドル

■反発、日銀は追加利上げに慎重姿勢

今週のユーロ・円は反発。欧州中央銀行(ECB)による利下げ継続が想定されたことでユーロ・円は一時160円を下回った。しかしながら、日本銀行は12月18-19日開催の金融政策決定会合で政策金利の据え置きを決定し、植田日銀総裁は追加利上げに慎重な姿勢を示したことから、リスク選好的なユーロ買い・円売りが急拡大。対円レートは一時163円台後半まで上昇した。取引レンジ:159円80銭-163円80銭。

■伸び悩みか、ECB利下げ継続の可能性残る

来週のユーロ・円は伸び悩みか。日本銀行による追加利上げ観測は後退し、この影響でユーロは対円で下げ渋る可能性がある。ただ、ユーロ圏経済の不透明感は消えていないため、欧州中央銀行(ECB)による利下げ継続の可能性が高まった場合、目先的にリスク回避的なユーロ売り・円買いがやや強まる可能性がある。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・特になし

予想レンジ:160円50銭-164円50銭《FA》

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