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26日の香港市場概況:ハンセン0.04%高で4日ぶり反発、本土株指数は0.2%下落
*18:00JST 26日の香港市場概況:ハンセン0.04%高で4日ぶり反発、本土株指数は0.2%下落
26日の香港市場は、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比8.21ポイント(0.04%)高の19159.20ポイントと4日ぶりに小反発する一方、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は10.64ポイント(0.16%)安の6851.56ポイントと4日続落した。売買代金は1222億8740万香港ドルに縮小している(25日は1882億5830万香港ドル)。
自律反発狙いの買いが優勢となる流れ。ハンセン指数はこのところ下落基調を強め、足元では2カ月ぶりの安値を付けていた。中国の追加経済対策に対する期待も根強い。国内景気の回復遅れが指摘される中、当局は経済成長目標達成のため、金融・財政で景気を押し上げるとの見方だ。金融政策に関しては、年内に預金準備率が引き下げられるとの観測が流れている。
ただ、上値は限定的。米中対立の警戒感がくすぶっている。トランプ次期米大統領は日本時間26日に自身のSNSに、中国が違法薬物の米国流入を容認しているとして、事態が解決するまで、既存の輸入関税に10%の追加関税を課すと投稿。それに対し、在ワシントンの中国大使館は、「貿易戦争に勝者はいない」と反発している。トランプ氏は60%の対中関税を表明しているだけに、今後の動きも気がかりだ。指標発表前に様子見ムードも漂う。中国ではあす27日に10月の工業利益、30日に11月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計)と非製造業PMIが報告される予定だ。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、インターネット検索中国最大手の百度集団(9888/HK)が4.2%高、マカオ・カジノの金沙中国(1928/HK)が3.8%高、医療サービスの阿里健康信息技術(241/HK)が2.3%高と上げが目立った。
セクター別では、医薬が高い。四環医薬HD集団(460/HK)が7.5%、艾美疫苗(6660/HK)が6.5%、中国神威薬業集団(2877/HK)が6.1%、信達生物製薬(1801/HK)が3.5%ずつ上昇した。
外食チェーンや酒造など飲食関連も物色される。海倫司国際HD(9869/HK)が5.6%高、九毛九国際HD(9922/HK)が2.6%高、百勝中国HD(9987/HK)が1.6%高、百威亜太HD(1876/HK)が2.1%高、青島ビール(168/HK)が1.4%高で取引を終えた。
半面、自動車は安い。東風汽車集団(489/HK)が12.7%、蔚来集団(9866/HK)が5.6%、広州汽車集団(2238/HK)が4.2%、北京汽車(1958/HK)が3.9%ずつ下落した。
半導体やAI(人工知能)の関連銘柄もさえない。晶門半導体(2878/HK)が3.2%安、華虹半導体(1347/HK)が2.6%安、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が1.8%安、青島創新奇智科技集団(2121/HK)が15.4%安、北京第四範式智能技術(6682/HK)が11.6%安で引けた。
一方、本土市場は3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.12%安の3259.76ポイントで取引を終了した。ハイテク株が安い。自動車株、資源株、公益株、インフラ関連株、海運株なども売られた。半面、金融株は高い。医薬株、酒造・食品株、空運株も買われた。
亜州リサーチ(株)《CS》
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