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インボイス制度導入から1年、フリーランスが登録に二の足を踏む理由 ランサーズの調査
ランサーズ(4484、東証グロース)。仕事を発注したい企業と受注したい個人のマッチングプラットフォーム「ランサーズ」を運営している。22日付けで『「インボイス制度に関する実態調査」を実施-約7割が登録メリットを実感せず~登録手続きハードル、対応コスト負担が浮き彫りに。フリーランスが感じる情報・支援不足~』と題するプレスリリースが送られてきた。
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インボイス制度発足から1年目に当たり、ランサーズに登録している受注者を対象にしたオンライン調査。有効回答数は617名から得た結果だという。
「老いた」とはいえ、私も現状ではフリーランスの物書き。興味深く読んだ。
ランサーズの問いかけとフリーランスの回答、かつランサーズの解釈は、こんな具合だ。
(I)「インボイス発行事業者として登録しているか」-「登録している28.7%/していない71.3%」-「多くのフリーランスが、手続きの複雑さや制度に対する負担を理由に登録を見送っていると考えられる」
(II)「インボイス制度登録のために新しく導入したこと、実践したことは」-「関連の研修・セミナーに参加26.9%/会計ソフトやSaaSツールの導入16.9%/法人化した1.4%」ー「法人化といった大規模な体制変更には踏み切れずにいる」
(III)「登録によって得たメリットは」-「特になし66.2%/取引先との信頼関係が強化された19.0%/取引の透明性が向上した10.3%」―「多くのフリーランスにとって登録がメリットには繋がりにくいと感じている」
(IV)「登録・対応で、どのくらいの業務量の増加を感じているか」-「30分未満36.7%/1時間~2時間21,5%」-「対して増加を感じていないフリーランスも14.1%。逆に減少しているとする登録者もいる。総じて増加量は1時間未満が現状」
(V)「登録していない理由」-「経済的メリットを感じない20.5%/事務負担が増える14.4%/制度について理解していない13.4%」―「直接的なメリットが実感できないことが、登録を見送る最大の要因と捉えられる」
(VI)「登録予定はあるか」-「予定はなし51.9%/条件が整えば45.4%」-「総じて消極的だが、ハードルが下がれば・・・という一面も事実」
(VII)「どんなサポートがあれば前向きになれるか」―「シンプルな手続きガイド19.2%/税務や経理に対するサポート15.2%/自動化された会計ソフトやツールの提供14.0%」-「制度普及には重要なポントになろう」
要は費用対効果ということだろう。研修・セミナーコスト、会計ツールソフト導入、法人化費用等に対し「どのくらいの実入り増が見込めるか」だ。導入1年余も、未だ定着化は道半ばと言わざるをえない。(記事:千葉明・記事一覧を見る)
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