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19日の中国本土市場概況:上海総合0.7%高で4日ぶり反発、ハイテク株に買い
*17:07JST 19日の中国本土市場概況:上海総合0.7%高で4日ぶり反発、ハイテク株に買い
19日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比22.16ポイント(0.67%)高の3346.01ポイントと4日ぶりに反発した。
中国の追加経済対策の期待感が相場を支える流れ。中国政府系メディアが18日報じたところによれば、財政部は主要インフラプロジェクトの資金需要に対応するため、2025年に予定する地方政府の特別債発行枠を一部前倒しで割り当てる。また、複数のブローカーは先ごろ、中国金融当局は11〜12月に預金準備率を再度引き下げるとの見通しを示した。米中対立の激化懸念や、人民元安進行の警戒感などで安く推移していたが、指数は引けにかけて買いが優勢となっている。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、ハイテク関連の上げが目立つ。スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が8.2%高、LED部材トップメーカーの三安光電(600703/SH)が4.5%高、パワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)が3.5%高、半導体封止・検査の江蘇長電科技(600584/SH)が3.0%高、ラッシュメモリー中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)が2.7%高で取引を終えた。
非鉄・産金株もしっかり。洛陽モリブデン(603993/SH)が4.6%、廈門タングステン業(600549/SH)が2.6%、中国アルミ(601600/SH)が1.8%、紫金鉱業集団(601899/SH)が3.2%、中金黄金(600489/SH)が2.6%ずつ上昇した。自動車株、不動産株、医薬株、証券株、軍事関連株なども買われている。
半面、通信株はさえない。中国聯通(600050/SH)が5.5%安、中国電信(601728/SH)が3.3%安、中国移動(600941/SH)が0.9%安で引けた。銀行・保険株、エネルギー株も売られている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.68ポイント(0.98%)高の277.58ポイント、深センB株指数が3.06ポイント(0.24%)安の1252.43ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《CS》
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