フライトソリューションズは25年3月期2Q累計赤字だが通期黒字予想据え置き、有望案件が目白押しで収益回復基調に期待

2024年11月15日 09:45

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

(決算速報)  フライトソリューションズ<3753>(東証スタンダード)は、11月14日に25年3月期第2四半期累計(中間期)業績を発表した。当期より非連結決算に移行したため前年同期の連結業績との比較で見ると減収・赤字化したが概ね計画水準だった。そして通期予想を据え置いた。拡販効果等により増収・黒字予想としている。有望案件が目白押しであり、積極的な事業展開で収益回復基調を期待したい。株価は安値圏で軟調だが売り一巡して出直りを期待したい。

■25年3月期2Q累計赤字だが通期黒字予想据え置き

 25年3月期第2四半期累計(中間期)の業績(非連結)は売上高が14億02百万円、営業利益が2億35百万円の損失、経常利益が2億53百万円の損失、四半期(中間)純利益が2億54百万円の損失だった。当期より非連結決算に移行したため前年同期の連結業績(売上高16億15百万円、営業利益39百万円、経常利益47百万円、親会社株主帰属四半期純利益36百万円)との比較で見ると減収・赤字化したが概ね計画水準だった。

 SIソリューション事業は売上高が6億82百万円で、営業利益(全社費用等調整前)が99百万円だった。連結ベースの前年同期は売上高が5億54百万円で、営業利益が77百万円だった。事業会社向けの基幹システム開発や保守などにより増収増益だった。

 ECソリューション事業は売上高が57百万円で、営業利益が15百万円の損失だった。連結ベースの前年同期は売上高が66百万円で、営業利益が3百万円の損失だった。B2B向けECサイト構築パッケージの新バージョン「EC-Rider B2BⅡ」の立ち上げに注力したため減収減益だった。

 決済ソリューション事業は売上高が6億62百万円で、営業利益が1億55百万円の損失だった。連結ベースの前年同期は売上高が9億94百万円で、営業利益が1億14百万円だった。電子決済ソリューション「Incredist」シリーズ、Androidスマホによるタッチ決済ソリューション「Tapion」、無人自動精算機向けマルチ決済端末「VP6800」の開発・販売、マイナンバーカードを用いた公的個人認証サービス「myVerifist」の開発に注力したが、前期の「VP6800」の大型案件の反動などで減収減益だった。

 全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高が5億53百万円で営業利益が1億41百万円の損失、第2四半期は売上高が8億49百万円で営業利益が94百万円の損失だった。第2四半期は赤字縮小した。

 25年3月期通期の業績(非連結)予想は据え置いて売上高が41億50百万円、営業利益が1億円、経常利益が80百万円、当期純利益が60百万円としている。前期の連結業績(売上高32億08百万円、営業利益1億03百万円の損失、経常利益94百万円の損失、親会社株主帰属当期純利益1億05百万円の損失)との比較で見ると、拡販効果等により増収・黒字予想としている。有望案件が目白押しであり、積極的な事業展開で収益回復基調を期待したい。

■株価は売り一巡

 株価は安値圏で軟調だが売り一巡して出直りを期待したい。11月14日の終値は180円、今期予想連結PER(会社予想のEPS6円28銭で算出)は約29倍、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS47円85銭で算出)は約3.8倍、そして時価総額は約17億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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