インテージHDグループのインテージヘルスケア、Space BDとのAI創薬に関する共同研究でタンパク質実験サンプルのISSへの打上げ完了

2024年11月14日 11:55

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 インテージホールディングス<4326>(東証プライム)グループのインテージヘルスケア(本社:東京都千代田区)は11月14日、Space BD(本社:東京都中央区)とのAI創薬に関連する共同研究にて、タンパク質実験サンプルの国際宇宙ステーション(ISS)「きぼう」への打上げが2024年11月5日(火)11時29分(日本標準時)に完了したと発表。

 実験サンプルは年内を目途に地上に帰還後、宇宙の微小重力環境で結晶化したタンパク質の構造解析を行い、AIによる薬剤設計の技術検証を実施する予定。

【AI創薬×宇宙実験の取り組みについて】

 インテージヘルスケアとSpace BDは、各社がサービス提供する新薬創出のためのAI創薬プラットフォーム「Deep Quartet(ディープカルテット)」と、宇宙特有の微小重力環境を活用した「高品質タンパク質結晶構造解析サービス」を連携させた創薬研究支援サービスの提供を視野に共同研究を行っている。

 ISS「きぼう」日本実験棟では、宇宙特有の微小重力環境を活用して、高品質なタンパク質結晶を生成し、地上実験では得られない緻密な構造情報を取得できる。この超精密な構造情報とAI創薬の技術を用いて、薬物設計において重要とされる「弱い分子間力(※1)」をも考慮した化合物の最適化技術の開発を行う。同共同研究の成果は、創薬研究における開発コストと期間の効率化に貢献する。

※1:医薬品の分子設計において、標的タンパクに対して分子(化合物)が強い結合を持つことは必須とされるが、近年のリード化合物の最適化研究においては、CH-π相互作用(分子内で炭素-水素(C-H)結合と芳香族環(π系)との間に生じる非共有結合性の相互作用)など、特定の弱い分子間力が重要な役目を果たしているとされている。

【「Deep Quartet(ディープカルテット)」について】

 インテージヘルスケアと理論創薬研究所、アフィニティサイエンスが3社連携で開発・提供するAI創薬プラットフォーム。「Deep Quartet」は、深層強化学習の技術である(1)Deep reinforcement learning、ファーマコフォアモデルを用いるソフトウェア(2)LigandScout、網羅的なターゲット予測を可能とする機械学習ベースの技術(3)CzeekSを組み合わせた一連のフローであり、ここに(4)メディシナルケミスト(有機合成化学者)の知見を加えることで、Quartet(四重奏)によるAI創薬プラットフォームを実現している。

【インテージヘルスケア】

 インテージヘルスケアは、医療・ヘルスケア領域のマーケティングリサーチとデータサイエンスサービスをコアビジネスと位置付けている。インテージグループのヘルスケア領域を担う各社※と一体となり、データ分析・活用によるソリューションを提供。ヘルスケア領域のあらゆる課題に対して、「医療消費者」起点のデータの価値化による、最適な意思決定をサポートしている。

※ 株式会社協和企画、株式会社インテージリアルワールド、株式会社プラメド、Plamed Korea Co., Ltd.

(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

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