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12日の中国本土市場概況:上海総合1.4%安で反落、保険・証券に売り
*16:48JST 12日の中国本土市場概況:上海総合1.4%安で反落、保険・証券に売り
12日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比48.10ポイント(1.39%)安の3421.97ポイントと反落した。
米国の対中圧力強化が警戒される流れ。次期トランプ政権の人事を巡っては、国務長官に対中強硬派のマルコ・ルビオ上院議員を指名する見通しと伝わった。そのほか、重要ポストに対中強硬派で知られる議員らの名前が相次ぎ挙げられている。人民元安の進行もマイナス材料。12日の外国為替市場では、対米ドルの人民元安が一段と進み、8月1日以来の元安水準で推移している。中国は追加の景気刺激策を打ち出すとの期待感などで前場は買われる場面がみられたものの、上値は重く、指数は後場に入り下げ幅を広げた。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、保険・証券の下げが目立つ。新華人寿保険(601336/SH)が4.6%安、中国人寿保険(601628/SH)が3.9%安、中国太平洋保険(601601/SH)が3.2%安、中国銀河証券(601881/SH)が3.4%安、中信証券(600030/SH)が2.7%安で引けた。
非鉄・鉄鋼株も安い。中国アルミ(601600/SH)が3.9%、洛陽モリブデン(603993/SH)が3.0%、廈門タングステン業(600549/SH)が2.8%、山東鋼鉄 (600022/SH)が3.6%、重慶鋼鉄(601005/SH)が3.5%ずつ下落した。
ハイテク株もさえない。電子機器メーカーの成都旭光電子(600353/SH)が5.4%安、産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が4.8%安、電子機器メーカーの国睿科技(600562/SH)が4.4%安、液晶パネルメーカーの南京中電熊猫信息産業集団(600775/SH)が4.3%安、スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が4.0%安で取引を終えた。インフラ関連株、消費関連株、公益株、エネルギー株、不動産株、銀行株、運輸株なども売られている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.02ポイント(0.72%)安の278.69ポイント、深センB株指数が1.76ポイント(0.14%)安の1282.77ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《CS》
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