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5日の香港市場概況:ハンセン2.1%高で3日続伸、不動産セクターに買い
*18:00JST 5日の香港市場概況:ハンセン2.1%高で3日続伸、不動産セクターに買い
5日の香港市場は、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比439.45ポイント(2.14%)高の21006.97ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が188.97ポイント(2.56%)高の7556.62ポイントと3日続伸した。ハンセン指数は約3週ぶりの高値水準を回復している。売買代金は1699億1010万香港ドルに拡大した(4日は1162億3330万香港ドル)。
投資家心理が上向く流れ。中国景況感の改善や、大型財政政策の期待感が支えだ。官民で公表された10月の中国製造業PMIが上振れたことに続き、取引時間中に発表された民間集計の財新サービス業PMIは市場予想(50.5)を上回る52.0で着地している。全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会の第12回会議は4日に開幕した(8日に閉幕)。会議の決定内容については、最終日に国営メディアが詳細を報じるのが通例で、市場では、10兆人民元(約214兆円)規模の財政政策が打ち出されるとの観測も流れている。米大統領選の投開票を5日に控える中、朝方は模様眺めスタンスで安く推移したものの、指数は程なくプラスに転じ、上げ幅を徐々に広げた。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が14.3%高、ミネラルウォーター中国最大手の農夫山泉(9633/HK)が9.6%高、中国スポーツ用品大手の李寧(2331/HK)が7.0%高と上げが目立った。
セクター別では、中国の不動産が高い。融創中国HD(1918/HK)が10.8%、広州富力地産(2777/HK)が9.8%、合景泰富集団HD(1813/HK)が8.0%、雅居楽集団HD(3383/HK)が6.7%ずつ上昇した。
半導体やAI(人工知能)関連も物色される。晶門半導体(2878/HK)が7.3%高、華虹半導体(1347/HK)が6.9%高、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が6.4%高、北京第四範式智能技術(6682/HK)が9.0%高、商湯集団(20/HK)が7.2%高で引けた。
中国金融セクターもしっかり。招商銀行(3968/HK)が3.4%高、交通銀行(3328/HK)が2.4%高、新華人寿保険(1336/HK)が5.6%高、中国人民保険集団(1339/HK)が5.1%高、中信建投証券(6066/HK)が8.9%高、中信証券(6030/HK)が6.5%高で取引を終えた。
他の個別株動向では、外食チェーン大手の百勝中国HD(9987/HK)が7.0%高。中国本土で「ケンタッキーフライドチキン(KFC)」や「ピザハット」を展開する同社が報告した7~9月期決算では、純利益が前年同期比で22%増加し、配当や自社株買いを通じた株主還元を拡大する方針も明らかにした。
一方、本土市場は続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比2.32%高の3386.99ポイントで取引を終了した。全業種が上昇。ハイテク株、軍事関連株、保険・証券株などの上げが目立った。
亜州リサーチ(株)《CS》
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