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TACは25年3月期2Q累計業績予想を上方修正して増益幅拡大、個人教育事業が堅調に推移
(業績修正速報) TAC<4319>(東証スタンダード)は11月1日に25年3月期第2四半期累計(中間期)連結業績予想の上方修正を発表した。個人教育事業が堅調に推移したことに加え、営業コスト構造の見直しや全社ベースの業務効率化の効果が寄与して増益幅が拡大した。通期連結業績予想は据え置いたが、第2四半期累計の上方修正を勘案すれば通期も上振れの可能性が高いだろう。積極的な事業展開で収益回復基調を期待したい。株価は安値圏でやや軟調だが、上方修正や1倍割れの低PBRを評価して反発を期待したい。なお11月6日に25年3月期第2四半期決算発表を予定している。
■25年3月期2Q累計業績予想を上方修正して増益幅拡大
上方修正後の25年3月期第2四半期累計(中間期)の連結業績予想は、売上高(前受金調整後の発生ベース売上高)が前年同期比0.1%増の101億35百万円、営業利益が3.3倍の8億23百万円、経常利益が3.7倍の8億44百万円、親会社株主帰属四半期(中間)純利益が3.3倍の5億77百万円とした。
前回予想(5月15日公表値、売上高101億12百万円、営業利益4億95百万円、経常利益4億70百万円、中間純利益3億13百万円)に対して、売上高を23百万円、営業利益を3億28百万円、経常利益を3億74百万円、中間純利益を2億64百万円、それぞれ上方修正した。
個人教育事業が堅調に推移して売上高が計画を上回ったことに加え、営業費用についてオンライン受講の拡大に伴い教室受講を前提としたコスト構造の見直しを行った成果が出始めていること、さらに全社ベースの業務効率化の効果も寄与して売上原価と販管費が計画を下回り、各利益の増益幅が拡大した。また経常利益と中間純利益については、営業外収益に受取保険金約37百万円を計上したことも寄与した。
通期の連結業績予想は据え置いて、売上高(前受金調整後の発生ベース売上高)が24年3月期比1.1%増の192億20百万円、営業利益が2億70百万円(24年3月期は3億07百万円の損失)、経常利益が2億20百万円(同3億29百万円の損失)、親会社株主帰属当期純利益が1億50百万円(同2億19百万円の損失)としている。配当予想は、24年年3月期比2円減配の4円(第2四半期末2円、期末2円)としている。予想配当性向は48.4%となる。
グループの持続的な事業活動と中長期的な成長を推進するための重点施策として、オンラインでの学習環境強化と講座開発、営業人材育成による営業強化、需要の大きいDX関連研修の拡販、TAC出版書籍販売サイトのリニューアル、会計人材紹介事業の成約率向上、直営校の校舎規模の適正化、講座運営体制の抜本的見直し、全社的な作業効率の追求などを推進する方針だ。また株価純資産倍率(PBR)の改善にも取り組むとしている。
通期連結業績予想は据え置いたが、第2四半期累計の上方修正を勘案すれば通期も上振れの可能性が高いだろう。積極的な事業展開で収益回復基調を期待したい。
■株価は反発期待
株価は安値圏でやや軟調だが、上方修正や1倍割れの低PBRを評価して反発を期待したい。11月1日の終値は161円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS8円27銭で算出)は約19倍、今期予想配当利回り(会社予想の4円で算出)は約2.5%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS323円28銭で算出)は約0.5倍、そして時価総額は約30億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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