ミロク情報サービスは25年3月期2Q累計増収増益と順調、ソフトウェア使用料収入が大幅増収

2024年11月5日 09:34

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

(決算速報)  ミロク情報サービス<9928>(東証プライム)は10月31日に25年3月期第2四半期累計(中間期)連結業績を発表した。増収増益と順調だった。売上面はソフトウェア使用料収入が大幅増収と牽引し、人的資本投資による人件費増加、売上拡大に伴う仕入原価の増加などを吸収した。そして通期の増収増益予想を据え置いた。新規顧客獲得やサブスクリプション型への移行加速などにより、人件費増加などを吸収する見込みだ。第2四半期累計の利益進捗率がやや低水準の形だが、サブスクリプション型への移行加速により、期末に向けてストック収益が積み上がることが予想される。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は戻り高値園から反落の形となったが、好業績を評価して上値を試す展開を期待したい。

■25年3月期2Q累計増収増益と順調、通期増収増益予想据え置き

 25年3月期第2四半期累計(中間期)の連結業績は売上高が前年同期比7.4%増の227億49百万円で、営業利益が6.0%増の29億67百万円、経常利益が5.8%増の30億28百万円、親会社株主帰属四半期(中間)純利益が12.5%増の20億59百万円だった。

 増収増益と順調だった。売上面はソフトウェア使用料収入が大幅増収と牽引し、人的資本投資による人件費増加、売上拡大に伴う仕入原価の増加などを吸収した。なお特別利益に投資有価証券売却益3億58百万円を計上、特別損失に暗号資産売却損1億82百万円を計上した。

 品目別売上高は、システム導入契約売上高が2.8%増の120億55百万円(内訳はハードウェアが20.6%増の26億14百万円、ソフトウェアが8.3%減の59億34百万円、システム導入支援サービスのユースウェアが13.6%増の35億06百万円)、サービス収入が15.8%増の89億81百万円(内訳は会計事務所向け総合保守サービスTVSが1.6%増の12億96百万円、ソフトウェア使用料収入が39.0%増の35億34百万円、企業向けソフトウェア運用支援サービス収入が4.4%増の30億43百万円、ハードウェア・ネットワーク保守サービス収入が7.2%増の8億33百万円、サプライ・オフィス用品が11.8%増の2億74百万円)だった。中堅・中小企業向けERP製品のサブスクリプション型への移行促進により、ソフトウェア使用料収入などストック型のサービス収入が大幅伸長した。

 全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高が111億57百万円で営業利益が13億73百万円、第2四半期は売上高が115億92百万円で営業利益が15億94百万円だった。

 通期連結業績予想は据え置いて売上高が24年3月期比3.5%増の455億円、営業利益が10.3%増の67億40百万円、経常利益が7.0%増の67億50百万円、親会社株主帰属当期純利益が4.7%増の44億40百万円としている。配当予想は24年3月期比5円増配の55円(期末一括)としている。連続増配で予想配当性向は37.1%となる。

 増収増益・連続増配予想としている。新規顧客獲得による顧客基盤の拡大、サブスクリプション型への移行加速などにより、人件費増加などを吸収する見込みだ。第2四半期累計の進捗率は売上高が50%、営業利益が44%、経常利益が45%、親会社株主帰属当期純利益が46%である。利益進捗率がやや低水準の形だが、サブスクリプション型への移行加速により、期末に向けてストック収益が積み上がることが予想される。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株価は上値試す

 株価は戻り高値園から反落の形となったが、好業績を評価して上値を試す展開を期待したい。10月31日の終値は1833円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS148円36銭で算出)は約12倍、今期予想配当利回り(会社予想の55円で算出)は約3.0%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS892円77銭で算出)は約2.1倍、そして時価総額は約638億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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