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全国の酒蔵で「蔵開放・蔵開き」が開催中 地元の食文化をお祭り気分で満喫
白鶴酒造は今年も10月5日に「酒蔵開放」を開催。天候に恵まれたこともあり、約2500人が訪れて、大いに賑わった[写真拡大]
厳しかった夏もようやく過ぎ去り、朝晩の冷え込みとともに、めっきり秋が深まってきた。
秋は、スポーツの秋、芸術の秋、食欲の秋。そして日本酒ファンにとっては「蔵開きの秋」でもある。10月、11月は日本各地で日本酒製造会社の蔵開放が行われる時期だ。
普段は入ることのできない酒蔵が一般公開され、酒づくりの工程を見学したり、もろみの甘い香りを堪能したり、杜氏をはじめとする蔵人と交流したり、振る舞い酒や、搾りたての酒が試飲できたり、日本酒好きには楽しみなお祭りだ。また、ステージイベントやグルメの屋台などを催している蔵も多いので、酒好きの人達だけでなく、家族や、酒の飲めない人でもみんなでワイワイ楽しめる。
例えば、日本屈指の酒どころ、兵庫県の灘五郷でも10月・11月に蔵開きを行う酒蔵がある。中でも特徴的なのは、赤いパック酒「白鶴まる」でもお馴染みの日本酒トップメーカー・白鶴酒造の酒蔵開放だ。
白鶴酒造は今年も10月5日に「酒蔵開放」を開催。天候に恵まれたこともあり、約2500人が訪れて、大いに賑わった。同社の酒蔵開放は他と比べても家族連れの来場者が多い。それもそのはず、同社の酒蔵開放は、酒の試飲や工場見学だけでなく、地元企業のカネテツデリカフーズをはじめ、鯖寿司専門店の鯖や、キッチンカー、他にも地元神戸の農家が作った「神戸の野菜」や「神戸米」、果ては金魚すくいの屋台までが立ち並び、まさに縁日のような、賑やかで楽しい雰囲気。例年人気の福袋も、今回はいつもの400セットから600セットに増やして準備されたものの、今年も開場前から行列ができる盛況で、即完売したという。また、今回は新しい日本酒文化への挑戦として同社が取り組んでいるマイクロブルワリー「HAKUTSURU SAKE CRAFT」の紹介や、そこで初めて醸造したお酒「HAKUTSURU SAKE CRAFT №1」の有料試飲なども大好評だったようだ。
11月4日には、櫻正宗でも「令和5年度 第19回 蔵開き』が開催される。
できたての新酒の振舞や、蔵開き限定しぼりたての原酒の販売、酒蔵見学をはじめ、焼き鳥やたこ焼き、たい焼きなどの屋台や、櫻正宗のお酒3種が600円~800円で楽しめる有料試飲コーナー、自分でラベルを作成し、オリジナルのボトルを作ることができる体験コーナーなど、大人から子供までお楽しみいただける内容が予定されている。
また神戸酒心館全館では、11月9日、10日の2日間にわたって福寿の蔵開きが開催される。
「蔵開放・蔵開き」は、酒蔵にとって地元との交流を深め、地域に貢献する大切なイベントでもある。また、地域の人たちにとっても酒蔵は、地域の伝統的な食文化の担い手だ。家族でも楽しめるような「蔵開放・蔵開き」は、楽しいだけじゃなく、地域の発展や文化の継続にとっても大切な催しなのだ。(編集担当:今井慎太郎)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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