24日の中国本土市場概況:上海総合0.7%安で5日ぶり反落、資源・素材株に売り

2024年10月24日 17:23

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記事提供元:フィスコ

*17:23JST 24日の中国本土市場概況:上海総合0.7%安で5日ぶり反落、資源・素材株に売り
24日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比22.54ポイント(0.68%)安の3280.26ポイントと5日ぶりに反落した。


米長期金利の上昇が嫌気される流れ。昨夜の米債券市場では米10年債利回りの上昇が続き、約3カ月ぶりの高水準を一時付けた。堅調な米経済指標の発表が続き、米連邦準備理事会(FRB)は利下げペースを緩やかにするとの見方が強まっている。米金利高を受けた対米ドルでの人民元安が懸念される中、本土からの資金流出も不安視される状況だ。また、国際通貨基金(IMF)が中国の2024年経済成長率予測を下方修正するなど、景気懸念もくすぶっている。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。当局が国内景気や株式市場の支援スタンスを強めていることが相場を支えている。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、資源・素材の下げが目立つ。化学品の万華化学集団(600309/SH)が2.4%安、非鉄の洛陽モリブデン(603993/SH)が2.2%安、産金の紫金鉱業集団(601899/SH)が2.0%安、レアアースの中国北方稀土(600111/SH)が1.8%安、建材の安徽海螺セメント(600585/SH)が1.5%安、石炭のエン鉱能源(600188/SH)が1.3%安、鉄鋼の宝山鋼鉄(600019/SH)が0.9%安で引けた。


ゼネコンや建機、発電設備などインフラ関連株も安い。中国交通建設(601800/SH)が2.9、中国建築(601668/SH)が2.3%、三一重工(600031/SH)が1.5%、上海電気集団(601727/SH)が3.5%ずつ下落した。


自動車もさえない。長城汽車(601633/SH)が3.4%安、東風汽車(600006/SH)が2.1%安、上海汽車集団(600104/SH)が2.0%安、広州汽車集団(601238/SH)が1.2%安で取引を終えた。酒造株、医薬株、ハイテク株、不動産株、運輸株なども売られている。


半面、証券株の一角はしっかり。太平洋証券(601099/SH)が2.1%、海通証券(600837/SH)が1.3%、信達証券(601059/SH)が1.0%ずつ上昇した。銀行株の一角も買われている。


外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.23ポイント(0.81%)安の272.79ポイント、深センB株指数が21.42ポイント(1.71%)安の1231.96ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)《CS》

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