GameWith Research Memo(5):光回線事業に加え、NFTゲームの共同開発や運営、専門メディア開設も

2024年10月23日 14:05

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記事提供元:フィスコ

*14:05JST GameWith Research Memo(5):光回線事業に加え、NFTゲームの共同開発や運営、専門メディア開設も
■GameWith<6552>の事業概要

3. 新規事業
新規事業では、(1) NFT事業、(2) 回線事業、(3) その他、の3つのプロダクト提供と充実を図っている。NFT事業では(株)Kyuzanからプロモーションを受託しているNFTゲーム「EGGRYPTO」の提供、また、初心者でもNFTゲームを楽しむことができる情報を提供するNFTゲーム専門メディア「GameWith NFT」を2022年7月に開設している。NFTゲームは一般への認知度がまだ低く、ゲーム初心者にはハードルが高いことから、同社では「GameWith NFT」を通じてNFTゲームの間口を広げ、NFTゲームの発展と普及に貢献したい意向である。また、回線事業においては、ゲームに詳しい同社だからこそ提供できるeスポーツ特化型の光回線サービス「GameWith光」を2022年3月に開始しており、提携先であるアルテリア・ネットワークスの高品質な回線とノウハウを活用してサービス運用を行っている。

(1) NFT事業
NFTゲームとはブロックチェーン技術を基盤にして作られたゲームの総称で、ゲームのアイテムやキャラクターなどがNFTとなっており、プレイ要素の1つとして自分でキャラクターなどのNFTを発行することができるゲームも多い。また、多くのNFTゲームではゲームで遊ぶために専用のゲーム内NFTを必要とすることが多く、そのゲーム内NFTを利用して遊ぶことで暗号資産を稼ぐことができるNFTゲームが主流となっている。NFTゲーム「EGGRYPTO」は、2020年4月20日にリリースされ、iOS及びAndroid端末に対応している。GameWithが多くのゲーマーが利用しているメディアということもあって影響力も大きく、リリース開始から1年で30万ダウンロードを突破し、2024年7月時点で200万ダウンロードを突破している。「EGGRYPTO」はモンスターを育成して敵に挑むRPG型のNFTゲームで、モンスターは世界樹という木に実っている卵を孵化させる、クエストなどの報酬で獲得する、ガチャを回す等で入手できる仕組みである。一部のモンスターがNFTとなっており、ゲーム内で入手可能である点が特徴である。そして、入手したモンスターをパーティに編成し、クエストやアリーナに挑戦していくのが主な流れである。

(2) 回線事業
2022年3月からサービスを開始した回線事業においては、プロモーション等の獲得コストが先行して発生する収益構造となっており、その後に安定した回線使用料が継続的に見込まれることで初期コストを2年間で回収する仕組みである。ユーザー数が積み上がれば中長期的な利益につながることが見込まれるため、先行投資を行うことで短期的な利益は悪化するものの、中長期的には大きな利益を生み出すことが期待される。同社では最大速度1Gbpsのスタンダードモデル(月額4,840~6,160円(税込、以下同)、別途契約手数料や工事費あり)、10Gbpsの高速モデル(月額7,370円)、シリーズ最高峰のProプラン(月額19,800円)の3プランを取りそろえており、GameWithへ流入するユニークユーザー数は3,000万人程度いると推測されることから、例えばそのうち0.1%の3万人が中長期的に獲得できれば、試算上は25億円(月額7,000円×12ヶ月×3万人)もの売上高がこの事業から計上できることとなり、今後のプロモーションも含めた顧客獲得策・顧客獲得ペースに注目が集まると思われる。とりわけeスポーツで勝つためには高速で低遅延のインターネット回線が必須であり、今後、eスポーツ市場の拡大とともに同社が提供できるeスポーツ特化型光回線サービスのニーズが高まることが期待される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 永岡宏樹)《HN》

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