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17日の中国本土市場概況:上海総合1.1%安で反落、不動産株が急落
*16:57JST 17日の中国本土市場概況:上海総合1.1%安で反落、不動産株が急落
17日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比33.56ポイント(1.05%)安の3169.38ポイントと反落した。
指標発表前に買いが手控えられる流れ。中国ではあす18日(日本時間11時ごろ)、各種経済指標(9月の小売売上高や鉱工業生産などのほか、第3四半期のGDP成長率など)が集中して報告される。注目のGDP成長率に関しては、前四半期(4.7%)から減速するとの見方がコンセンサスだ。中国当局者の会見にも失望感。取引時間中に開かれた住宅都市農村建設部の会見では、未完成の不動産プロジェクトに優先的に銀行が融資する「ホワイトリスト」制度を拡大し、年末までに規模を4兆人民元(約83兆9500億円)に増やす方針などが明らかにされたものの、市場からは「期待に届かなかった」との声も聞かれている。
ただ、下値は限定的。中国の景気支援スタンスを支えに、指数は高く推移する場面もみられている。国営メディアが16日報じたところによると、習近平・国家主席は今年の経済成長目標(5.0%前後)を達成するため、10〜12月期にあらゆる取り組みを行うよう政府当局者に指示した。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、不動産の下げが目立つ。金地集団(600383/SH)や新城控股集団(601155/SH)、万業企業(600641/SH)などがストップ(10.0%)安、保利発展控股集団(600048/SH)が9.4%安、緑地HD(600606/SH)が9.0%安で引けた。
銀行株もさえない。重慶農村商業銀行(601077/SH)が4.9%、重慶銀行(601963/SH)が3.9%、成都銀行(601838/SH)が3.0%、招商銀行(600036/SH)が2.6%、上海農村商業銀行(601825/SH)が1.9%ずつ下落した。酒造・食品株、資源株、公益株、インフラ関連株なども売られている。
半面、ハイテク株は高い。スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が6.1%、インターネット・セキュリティーの三六零安全科技(601360/SH)が3.6%、電子機器メーカーの国睿科技(600562/SH)が1.2%ずつ上昇した。医薬株、自動車株、保険・証券株も買われている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が3.47ポイント(1.29%)安の265.40ポイント、深センB株指数が5.48ポイント(0.45%)安の1207.30ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《CS》
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