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16日の香港市場概況:ハンセン0.2%安で3日続落、不動産セクターは逆行高
*18:00JST 16日の香港市場概況:ハンセン0.2%安で3日続落、不動産セクターは逆行高
16日の香港市場は、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比31.94ポイント(0.16%)安の20286.85ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が9.85ポイント(0.14%)安の7267.98ポイントと小幅に3日続落した。売買代金は2083億6870万香港ドルとやや縮小している(15日は2612億8830万香港ドル)。
内外環境の不透明感が重しとなる流れ。昨夜の米株市場では、オランダの半導体装置メーカーASMLの決算下振れや業績見通しの下方修正を嫌気し、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は5.3%安と急落した。内部的には、指標発表が気がかり。中国では今週18日(日本時間11時ごろ)、各種経済指標(9月の小売売上高や鉱工業生産などのほか、第3四半期のGDP成長率など)が集中して報告される予定だ。注目のGDP成長率に関しては、前四半期(4.7%)から減速するとの見方がコンセンサスとなっている。これまでに公表された9月の物価統計や貿易統計は予想を下回り、デフレや景気鈍化が懸念される内容だった。
ただ、下値は限定的。中国当局の景気支援スタンスが支えだ。住宅都市農村建設部は17日、財政部と中国人民銀行(中央銀行)の当局者と共に会見を開く。低迷する不動産業界を支援する方針を示す見込みだ。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、オンライン医療の京東健康(6618/HK)とマカオ・カジノの銀河娯楽集団(27/HK)がそろって4.1%安、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が3.9%安と下げが目立った。
セクター別では、半導体が安い。ASMPT(522/HK)が2.1%、晶門半導体(2878/HK)と上海復旦微電子集団(1385/HK)がそろって1.9%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が1.3%ずつ下落した。
消費セクターもさえない。免税店の中国旅遊集団中免(1880/HK)が5.6%安、外食の百勝中国HD(9987/HK)が3.1%安、スポーツ用品の安踏体育用品(2020/HK)と飲料の農夫山泉(9633/HK)、粉ミルクの中国飛鶴(6186/HK)がそろって2.5%安、家電の海爾智家(6690/HK)が1.9%安で引けた。
半面、中国不動産セクターは急伸。融創中国HD(1918/HK)が40.0%、広州富力地産(2777/HK)が32.7%、中国奥園集団(3883/HK)が24.0%、旭輝(884/HK)が18.4%ずつ上昇した。
一方、本土市場は小反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.05%高の3202.95ポイントで取引を終了した。不動産株が高い。銀行株、資源株、インフラ関連株、公益株なども買われた。半面、ハイテク株は安い。消費関連株、医薬株も売られた。
亜州リサーチ(株)《CS》
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