概況からBRICsを知ろう 上海総合指数は反落、投資家心理が悪化する流れ

2024年10月16日 09:44

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記事提供元:フィスコ

*09:44JST 概況からBRICsを知ろう 上海総合指数は反落、投資家心理が悪化する流れ
【ブラジル】ボベスパ指数 131043.27 +0.03%
15日のブラジル株式市場は小幅続伸。主要株価指数のボベスパ指数は前日比38.02ポイント高(+0.03%)の131043.27で引けた。日中の取引レンジは130199.82-131456.51となった。

軟調な展開が続いた後は引け間際にプラス圏を回復した。成長予想の上方修正が引き続き支援材料。また、中国当局が財政出動を追加するとの観測も好感された。一方、欧米市場の下落が指数の足かせに。また、原油価格の下落も資源セクターの売り手掛かりとなった。

【ロシア】MOEX指数 2805.79 +1.17%
15日のロシア株式市場は続伸。主要株価指数のMOEXロシア指数は前日比32.43ポイント高(+1.17%)の2805.79ポイントで引けた。日中の取引レンジは2766.79-2810.13となった。

前日の終値近辺でもみ合った後は上げ幅を拡大させ、引けまで高値圏で推移した。通貨ルーブル安の進行で輸出銘柄に買いが広がった。また、経済指標の改善も引き続き支援材料。一方、原油価格や欧米市場の下落が指数の足かせとなった。

【インド】SENSEX指数 81820.12 -0.19%
15日のインドSENSEX指数は小反落。前日比152.93ポイント安(-0.19%)の81820.12、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同70.60ポイント安(-0.28%)の25057.35で取引を終えた。

小幅高で寄り付いた後は売りに押され、引けまで狭いレンジでもみ合った。インフレ率の加速が利下げ期待を後退させた。9月の消費者物価指数(CPI)と卸売物価指数(WPI)はそろって前月から加速。なかでもCPI上昇率は5.49%に加速し、9カ月ぶりの高水準を記録した。食料品価格の上昇が指数を押し上げたもようだ。また、外国人投資家(FII)の売り継続も圧迫材料。FIIはこの日まで12日連続の売り越しとなった。

【中国本土】上海総合指数 3201.29 -2.53%
15日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前日比83.03ポイント安(-2.53%)の3201.29ポイントと反落した。

投資家心理が悪化する流れ。9月の中国物価統計や貿易統計が予想を下回る中、デフレや景気鈍化が懸念された。また、週末18日に各種の経済指標がまとめて公表されることも気がかり材料として意識されている(9月の小売売上高や鉱工業生産、第3四半期のGDP成長率など)。《CS》

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