【株式市場】日経平均は224円高だがファーストリテ1銘柄で上げ幅支えTOPIXは軟調反落

2024年10月11日 16:17

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部】

◆日経平均は3万9605円80銭(224円91銭高)、TOPIXは2706.20ポイント(6.47ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は15億7950万株

 10月11日(金)後場の東京株式市場は、8月決算が好調だったファーストリテ<9983>(東証プライム)が一段と上げ、終値は1銘柄で日経平均を277円牽引したとの試算。日経平均の大引けは224円高のため、同社株が存在しなければ日経平均は小安かったことになる相場だった。TOPIXは中盤から軟調で小反落。日本製鉄<5401>(東証プライム)や日立<6501>(東証プライム)、ソニーG<6758>(東証プライム)、トヨタ<7203>(東証プライム)などが水準を一段下げて始まり、その後も重く、半導体関連株はアドバンテスト<6857>(東証プライム)の一段高を除くと総じて伸びきれない様子だった。

 後場は、マネーフォワード<3994>(東証プライム)が一段と強含み料金体系の改定など好感。サムティHD<187A>(東証プライム)は14時過ぎから急伸し同社株への公開買付の観測報道で一時売買停止。大引け後に香港のヒルハウスグル-プによる公開買付を発表。フィル・カンパニー<3267>(東証スタンダード)は四半期決算の黒字化など好感されストップ高。フォーサイド<2330>(東証スタンダード)は新株予約権の大量行使・重荷軽減が材料視され出直り急拡大。イメージ情報開発<3803>(東証グロース)は連日ストップ高となり引き続きスマートシティ関連の展開に期待高揚。セーフィー<4375>(東証グロース)は今12月期の収益改善期待や闇バイト強盗抑止に関連とされて再び出直り拡大。

 10月11日に新規上場となったオルツ<260A>(東証グロース)は取引開始後に570円(公開価格は540円)で初値をつけ、その後519円まで値を消したが後場は終盤590円まで上げ、大引けは585円だった。

 東証プライム市場の出来高概算は15億7950万株(前引けは7億8847万株)、売買代金は3兆7755億円(同1兆9616億円)。プライム上場1645銘柄のうち、値上がり銘柄数は503(前引けは798)銘柄、値下がり銘柄数は1086(同769)銘柄。

 東証33業種別指数は5業種(前引けは17業種)が値上がりし、銀行、小売り、保険、非鉄金属、海運、が値上がりした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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