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ユーロ週間見通し:下げ渋りか、日欧金利差縮小の可能性低い
*14:36JST ユーロ週間見通し:下げ渋りか、日欧金利差縮小の可能性低い
■下げ渋り、米大幅追加利下げの可能性残る
今週のユーロ・ドルは下げ渋り。ユーロ圏の経済指標は低調な内容だったが、欧州中央銀行(ECB)は早期追加利下げには慎重であることから、ユーロ・ドルは一時1.1203ドルまで買われた。米連邦準備制度理事会(FRB)による大幅追加利下げの可能性は消えていないこともユーロ売りを抑制した。週後半のユーロ・ドルは主に1.11ドル台で推移した。取引レンジ:1.1083ドル-1.1203ドル。
■もみ合いか、域内経済の減速を警戒
来週のユーロ・ドルはもみ合いか。米雇用関連統計は低調な内容と予想され、米連邦準備制度理事会(FRB)による大幅追加利下げを見込んだユーロ買い・米ドル売りがやや強まる可能性がある。ただ、ユーロ圏経済の減速が引き続き警戒されており、心理的な節目である1.12ドル台はユーロ売りが強まりそうだ。
予想レンジ:1.1080ドル-1.1230ドル
■反発、日欧金利差縮小を想定したユーロ売りは縮小
今週のユーロ・円は軟調推移。金融緩和や積極的な財政出動を唱えている高市氏が自民党次期総裁に選出されるとの思惑でユーロ・円は一時163円台半ばまで買われた。しかしながら、総裁選決選投票で金融緩和の継続に慎重とみられる石破氏が次期総裁に選出されたことから、リスク回避のユーロ売り・円買いが急拡大し、ユーロ・円は週末前に159円を下回った。取引レンジ:158円57銭-163円49銭。
■下げ渋りか、日欧金利差縮小の可能性低い
来週のユーロ・円は下げ渋りか。足元で発表された域内の経済指標は弱さが目立ち、欧州中央銀行(ECB)の追加利下げをにらみユーロ売りに振れやすい。一方、日本銀行は金融正常化方針を崩していないものの、早期追加利上げ観測は後退しており、日欧金利差がただちに縮小する可能性は低いこともユーロ・円相場に対する支援材料となりそうだ。
○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・10月1日(火):9月消費者物価コア指数(8月:前年比+2.8%)
予想レンジ:157円00銭-161円00銭《FA》
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