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7月外食市場規模は2915億円、業態により好不調が分かれる
ホットペッパーグルメ外食総研が7月の外食市場規模を発表。全体の市場規模は前年同月比プラスが続いたものの、外食実施率や外食単価は前年割れとなった層が目立ち、業態によっても好不調の差が出たことが分かった。
【前月は】6月外食市場規模は2842億円、前年比はプラス続くもコロナ前比は悪化
■2カ月連続でコロナ前比が落ち込む
30日、ホットペッパーグルメ外食総研が7月の外食市場調査を発表した。7月の外食市場規模は前年同月比は61億円増の2,915億円となり、32カ月連続で前年同月を上回った。新型コロナ前の2019年比は83.8%で、5月の91.5%以降、6月の85.1%に続いて2カ月連続で回復が鈍っている。
個別の指数では、外食実施率は前年同月比0.1ポイント増の67.6%、外食頻度は同0.03回減の3.85回、外食単価は同89円増の2,839円と、外食頻度が前年割れとなった。
圏域別の市場規模は、首都圏が前年同月比70億円増の1,851億円、関西圏が同19億円増の753億円、東海圏が同27億円減の312億円となり、東海圏が前年割れとなった。
■外食実施率と外食単価は増減が分かれる
外食実施率と外食単価は、性別や年齢層で増減が分かれた。外食実施率で前年同月比のプラス幅が大きかったのは20代男性(7月の外食実施率:74.6%、前年同月比:1.7ポイント増、以下同じ)、40代女性(66.4%、1.9ポイント増)、50代女性(63.1%、1.7ポイント増)。
反対に30代男性(67.8%、2.0ポイント減)、60代女性(58.5%、3.9ポイント減)でマイナス幅が大きめだった。
外食単価で前年同月比のプラス幅が大きかったのは、20代男性(2,636円、266円増)、30代女性(3,220円、446円増)、50代男性(3,192円、397円増)、60代女性(3,074円、255円増)。反対に40代男性(2,576円、179円減)、60代男性(3,182円、152円減)でマイナス幅が大きめだった。
■業態別市場規模も明暗が分かれる
業態別市場規模は16業態中7業態で前年同月を上回った。その中で伸び幅が大きめだった業種は、和食料理店(7月の市場規模:488億円、前年同月比:42億円増、以下同じ)、レストラン・食堂・ダイニング・洋食店(164億円、11億円増)、ファミリーレストラン・回転すし等(225億円、13億円増)、居酒屋(603億円、21億円増)、カラオケボックス(12億円、7億円増)など。
前年同月を下回った7業態の中では、フレンチ・イタリアン料理店(206億円、9億円減)、アジアン料理店(68億円、2億円減)、焼肉・ステーキ・ハンバーグ等の専業店(310億円、14億円減)、ラーメン、そば、うどん、パスタ、ピザ等の専業店(144億円、6億円減)、スナック・ナイトクラブ・キャバレー(33億円、11億円減)でマイナス幅が大きめだった。
また中華料理店(7月の市場規模:191億円、以下同じ)、すき焼き・しゃぶしゃぶ・鍋・おでん等の専業店(50億円)の2業態は前年並みだった。
業態別の2019年比は、食事主体が91.5%で6月(93.1%)から悪化し、飲酒主体は71.3%でこちらも6月(73.3%)から悪化。軽食主体は81.5%で6月(79.2%)から改善した。(記事:県田勢・記事一覧を見る)
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