個人投資家・有限亭玉介:相場急変の中で強烈なトレンドを維持する銘柄群【FISCOソーシャルレポーター】

2024年8月23日 19:00

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記事提供元:フィスコ

*19:00JST 個人投資家・有限亭玉介:相場急変の中で強烈なトレンドを維持する銘柄群【FISCOソーシャルレポーター】
以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家「有限亭玉介」氏(ブログ:儲かる株情報「猫旦那のお株は天井知らず」)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2024年8月12日14時に執筆

日経平均が4000円を超える下落となった8月5日は、「植田ショック」として歴史に刻まれるのでしょうか。その翌日の歴史的急騰を経ても尚、小型株までは完全復活とは言えませんねぇ。相場が不安定な中で、あたくし達はどう生き残るべきか問われておりますな。

改めまして株&猫ブログ「儲かる株情報『猫旦那のお株は天井知らず』」を執筆しております、有限亭玉介と申します。

日銀の植田総裁が近いうちに利上げに踏み切るのは、春あたりから織り込み済みであったはずです。ただ、米国の雇用統計の結果や円安から急激に円高へ振れた事など悪材料が集中した事で、投資家心理が急激に悪化した可能性はあります。

外国人投資家にとっては円安から円高へ振れると利益確定した時のドルの利益が目減りしますからねぇ。売りが売りを呼び、結果的には歴史的な暴落となったのかもしれません。それでも、米FRBの利下げが確定的との情報が伝わっている事や、「植田ショック」を招いてしまった植田総裁としては追加利上げまでは踏み切れないとの思惑が広がっております。

これまでは米国の景気後退が利下げを呼び込む材料になると好感していたのに、景気後退がいよいよ本格的になれば皆一斉に売り始めましたな。米雇用統計の数字は確かに悪かったですが、株式市場の歴史を塗り替えるほどの悪材料なのかは疑問です。理由は後付けであって、史上最高値を更新後に売りのタイミングを探っていただけかもしれません。

8月5日~9日の週は31156.12円の安値から35849.77円の高値を記録する凄まじい値動きでしたが、最終的には終値35025.00円で締めくくりました。今後も警戒心を緩めずに、しっかりと上昇トレンドを維持している強いチャートの銘柄をチェックしておきたいもんですな。今回はそんな先高感のある銘柄を選んでみました。

暴落を経験しても既に暴落前の水準まで戻しているユニチカ<3103>は、しっかり上昇トレンドをキープできるか監視を強めておりますよ。8月6日発表の決算は上方修正するほどの好決算でした。PBRは1倍割れで割安感もあり、ボラティリティが大きい昨今の相場で人気化する可能性もあるか。燃料電池用電極触媒など水素関連のテーマでも注視です。

こちらもしっかり下値を切り上げている住友ファーマ<4506>は、ヘリオス<4593>と共同開発中の他家iPS細胞由来網膜色素上皮細胞「HLCR011」が材料視されている模様。網膜色素上皮裂孔を対象としたフェーズ1/2試験で被験者の組み入れを開始したとの発表で動意しました。直近1Qの決算は黒字着地しており、好調に見えます。

ITインフラ構築大手のJBCCホールディングス<9889>は、サイバーセキュリティ関連としても思惑がありますな。DX分野でも強みがあり、クラウドサービス「EcoOne」の需要が堅調な模様。

九州地区の半導体の取り扱いが好調な三井倉庫HD<9302>は、チャート(日足)の底堅さが目立ちますな。8月9日には年初来高値を更新しており、今後も下値を切り上げるか監視中。日米で景気後退懸念が広がる中で、半導体関連の行く末もチェックしておきたいです。

中国での不動産賃貸を主力とする宮越HD<6620>も、植田ショック後に下値を切り上げております。8月9日の決算発表も堅調で、7月16日に付けた高値2838円を上回る事ができればトレンドがさらに強気になる可能性もあるか。

最後は経営コンサルを手掛けるシグマクシスHD<6088>です。植田ショック当日の取引時間終了後に発表した決算が好感されて、暴落から翌日には一気にストップ高となりました。自社株買いに加えて25年3月期は過去最高益を更新する予想ですので、押し目もあればしっかりと中長期で注視したい銘柄ですな。

さて、ちょっとお話が長くなりましたが、あたくしのブログではそんな「今強含んでいる個別株・テーマ株」を紹介しています。お暇があれば覗いてみてやってください。愛猫「アル」と共にお待ち申し上げております。

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執筆者名:有限亭玉介
ブログ名:猫旦那のお株は天井知らず《TY》

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