22日の中国本土市場概況:上海総合0.3%安で3日続落、銀行株は逆行高

2024年8月22日 17:01

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記事提供元:フィスコ

*17:01JST 22日の中国本土市場概況:上海総合0.3%安で3日続落、銀行株は逆行高
22日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比7.81ポイント(0.27%)安の2848.77ポイントと3日続落した。


前日までの軟調地合いを継ぐ流れ。中国と西側諸国の関係悪化が不安視されている。中国商務部は21日、欧州連合(EU)産の乳製品に関し、不当な補助金がないか調査を始めたと改めて発表した。EUが導入した中国製電気自動車(EV)に対する追加関税の対抗措置とみられている。中国人民銀行(中央銀行)の資金吸収スタンスも逆風。人民銀は22日、リバースレポを通じ3593億人民元を供給したが、満期日との差し引きで2184億人民元の資金が吸収された。人民銀は21日にも差し引きで1112億人民元の資金を吸収している。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、消費関連の下げが目立つ。化粧品の上海家化聯合(600315/SH)が10.0%安、家電の四川長虹電器(600839/SH)が3.8%安、自動車の安徽江淮汽車集団(600418/SH)が2.9%安、スーパーの永輝超市(601933/SH)が2.7%安、小売の王府井集団(600859/SH)が2.0%安、免税店の中国旅遊集団中免(601888/SH)が1.7%安で引けた。


ハイテク株も安い。スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が6.4%、インターネット・セキュリティーの三六零安全科技(601360/SH)が3.7%、パワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)が3.2%、LED部材トップメーカーの三安光電(600703/SH)が2.4%、産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が1.8%ずつ下落した。不動産株、素材株、エネルギー株、インフラ建設株、運輸株なども売られている。


半面、銀行株はしっかり。上海農村商業銀行(601825/SH)が3.0%、中国銀行(601988/SH)が2.4%、中国工商銀行(601398/SH)が1.9%、北京銀行(601169/SH)が1.6%、上海銀行(601229/SH)が1.2%ずつ上昇した。中国銀行と工商銀行は上場来高値を再び更新している。公益株、保険株、軍事関連株も買われた。


外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.98ポイント(0.42%)

亜州リサーチ(株)《CS》

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