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21日の中国本土市場概況:上海総合0.4%安で続落、金融株が下げ主導
*16:49JST 21日の中国本土市場概況:上海総合0.4%安で続落、金融株が下げ主導
21日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比10.08ポイント(0.35%)安の2856.58ポイントと続落した。
投資家の慎重スタンスが継続する流れ。中国と西側諸国の関係悪化などが懸念されている。欧州連合(EU)は20日、中国製の電気自動車(EV)について、追加関税の最終案を公表した。中国商務部の報道官は同日、「断固として反対する」と声明。対抗措置を打ち出すことも示唆した。中国製EVを巡っては、米国も輸入関税を引き上げる予定となっており、カナダも追随する方針を表明している。中国人民銀行(中央銀行)の資金吸収も逆風。人民銀は21日、リバースレポを通じ2580億人民元を供給したが、満期日との差し引きで1112億人民元の資金が吸収された。(亜州リサーチ編集部)
金融株が下げを主導。中国工商銀行(601398/SH)が1.4%安、中国農業銀行(601288/SH)が1.0%安、中国太平洋保険(601601/SH)が1.8%安、新華人寿保険(601336/SH)が1.6%安、国聯証券(601456/SH)が1.5%安、信達証券(601059/SH)が1.2%安で取引を終えている。工商銀や農業銀など大手銀株は、前日まで連日で上場来高値を更新していた。
不動産株もさえない。保利発展控股集団(600048/SH)が2.1%安、金地集団(600383/SH)が1.1%安、緑地HD(600606/SH)が0.7%安で引けた。在庫住宅買い上げのため、中央政府は地方政府に対し、専項債(公益事業向け資金調達を行う特別地方債)発行による資金調達を認めるもようと伝わったが、これを好感する買いは限定されている。不動産市況改善には時間がかかるとの見方が根強い状況だ。
医薬株も安い。津薬達仁堂集団(600329/SH)が2.6%、浙江医薬(600216/SH)が2.2%、天士力医薬集団(600535/SH)が1.9%、健民薬業集団(600976/SH)が1.3%ずつ下落した。公益株、消費関連株、インフラ関連株、半導体株なども売られている。
半面、産金や非鉄の一角はしっかり。山東黄金(600547/SH)が3.5%、中金黄金(600489/SH)が2.0%、山東南山リョ業(600219/SH)が1.4%、中国アルミ(601600/SH)が1.3%ずつ上昇した。商品市況高が追い風。先週末のニューヨーク商品取引所では、金の先物価格が史上最高値を更新した。21日の上海期貨交易所(上海商品先物取引所)では、アルミ先物などが高く推移している。エネルギー株、通信株も買われた。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.28ポイント(0.12%)高の231.89ポイント、深センB株指数が4.60ポイント(0.42%)安の1083.70ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《CS》
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