東証グロース市場指数は9日続伸、相対的に底堅く

2024年8月19日 17:01

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記事提供元:フィスコ

*17:01JST 東証グロース市場指数は9日続伸、相対的に底堅く
東証グロース市場指数 786.35 +2.40 /出来高3億5333万株/売買代金1390億円東証グロース市場250指数 612.03 +2.92 /出来高2億5015万株/売買代金1114億円

 本日のグロース市場は、東証グロース市場指数は9日続伸、東証グロース市場250指数は続伸。値上がり銘柄数は206、値下り銘柄数は348、変わらずは34。
 16日の米国市場でダウ平均は96.70ドル高の40659.76ドル、ナスダックは37.22ポイント高の17631.72で取引を終了。シカゴ連銀のグールズビー総裁が景気や労働市場に懸念を表明したほか、住宅着工件数が予想を下回ったため警戒感から売られ、寄り付き後、下落。その後発表されたミシガン大消費者信頼感指数が予想を上回ったため景気への懸念が緩和し、買戻しが強まり、相場は上昇に転じた。終盤にかけて、長期金利低下や根強い利下げ期待に買われ続伸し終了。
 東証グロース市場指数は上昇して始まった後も上げ幅を拡大。買い一巡後は800pt水準でこう着となった。ただ、為替が円高方向に振れたことで日経平均が後場寄り付きから崩れるなか、東証グロース市場指数も同様の展開で上げ幅を縮小。とはいえ、相対的にグロース市場は底堅く、小幅ながらプラス圏を維持して取引を終えた。
 個別では、TOB価格にサヤ寄せする動きとなり、69.25%高となったJTOWER<4485>が上昇率トップに。再発又は難治性のリンパ腫患者を対象とした注射剤ブリンシドフォビル(IV BCV)の国際共同第Ib/II相臨床試験を開始したと発表したシンバイオ製薬<4582>、連結子会社が宇宙航空研究開発機構(JAXA)と商業デブリ除去実証(CRD2)フェーズIIの大型契約を締結すると発表したアストロスケール<186A>もそれぞれストップ高まで買われた。売買代金上位銘柄では、PSS<7707>、クオリプス<4894>などが上昇。その他値上がり率上位銘柄では、PRISMBio<206A>、ダブルエー<7683>、セルシード<7776>がランクイン。
 一方、14.35%安となったBirdman<7063>が下落率トップに。売買代金上位銘柄では、ソレイジア<4597>、ペルセウス<4882>、QPS研究所<5595>などが下落。その他値下がり率上位銘柄では、Arent<5254>、coly<4175>、モダリス<4883>がランクイン。
 なお、東証グロース市場Core指数では、シーユーシー<9158>が上昇した反面、弁護士ドットコム<6027>、サンウェルズ<9229>、TKP<3479>などが下落。


[東証グロース市場 上昇率・下落率上位10銘柄]

・値上がり率上位10位
|コード|銘柄 | 現値| 前日比| 前比率|
1| 4485|JTOWER | 3605| 1475| 69.25|
2| 4582|シンバイオ製薬 | 320| 80| 33.33|
3| 186A|アストロスケール | 934| 150| 19.13|
4| 206A|PRISMBio | 657| 100| 17.95|
5| 7683|ダブルエー | 2510| 375| 17.56|
6| 7776|セルシード | 671| 100| 17.51|
7| 6177|AppBank | 137| 19| 16.10|
8| 4894|クオリプス | 7600| 1000| 15.15|
9| 7112|キューブ | 556| 73| 15.11|
10| 7707|PSS | 343| 44| 14.72|

・値下がり率上位10位
|コード|銘柄 | 現値| 前日比| 前比率|
1| 7063|バードマン | 597| -100| -14.35|
2| 5254|Arent | 5110| -630| -10.98|
3| 4882|ペルセウス | 763| -70| -8.40|
4| 4175|coly | 1188| -97| -7.55|
5| 4883|モダリス | 135| -11| -7.53|
6| 7069|サイバー・バズ | 1087| -87| -7.41|
7| 9218|メンタルヘルスT | 790| -59| -6.95|
8| 4597|ソレイジア | 55| -4| -6.78|
9| 5592|くすりの窓口 | 1238| -87| -6.57|
10| 7048|ベルトラ | 346| -24| -6.49|《FA》

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