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6月外食市場規模は2842億円、前年比はプラス続くもコロナ前比は悪化
ホットペッパーグルメ外食総研が、6月の外食市場規模を発表。居酒屋業態を中心に比較的好調な売り上げが続くものの、新型コロナ前との比較では5月からマイナスとなったことが分かった。
【前月は】5月外食市場規模は2962億円、食事主体が初めてコロナ前上回る
■3指数が3カ月ぶりに前年上回る
7月31日、ホットペッパーグルメ外食総研が6月の外食市場調査を発表した。6月の外食市場規模は前年同月比は183億円増の2,842億円となり、31カ月連続で前年同月を上回った。ただし新型コロナ前の2019年比は85.1%となり、5月の91.5%から6.4ポイント減となった。
個別の指数では、外食実施率は前年同月比1.3ポイント増の67.5%、外食頻度は同0.16回増の3.77回、外食単価は同15円増の2,833円でとなり、3カ月ぶりに3指数全てが前年同月を上回った。
圏域別の市場規模は、首都圏が前年同月比85億円増の1,761億円、関西圏が同26億円増の717億円、東海圏が同72億円増の364億円となり、13カ月連続で3圏域とも前年同月を上回った。
■外食実施率や外食単価は増減が分かれる
外食実施率では、女性は全ての年齢層で前年同月を上回っている。前年同月を下回ったのは、40代男性(外食実施率:67.2%、前年同月比:1.9ポイント減、以下同じ)と50代男性(65.3%、0.6%ポイント減)のみ。前年同月を上回った中で伸び幅が大きかったのは、20代男性(74.8%、3.3ポイント増)、50代女性(61.1%、4.4ポイント増)、60代男性(67.5%、3.2ポイント増)。
外食単価では増減が分かれた。伸び幅が大きかったのは30代男性(3,241円、428円増)、50代女性(2,847円、177円増)。反対に外食単価が減少したのは20代男性(2,469円、112円減)、20代女性(2,676円、159円減)、40代女性(2,575円、107円減)、50代男性(3,007円、127円減)の4つの層だった。
■業態別市場規模は居酒屋が好調続く
業態別市場規模は、16業態中11業態で前年同月を上回っており、その中では居酒屋(6月の市場規模:581億円、前年同月比:55億円増、以下同じ)が特に伸び幅が大きめだった。
比較的市場規模が伸びた業種は、和食料理店(415億円、24億円増)、中華料理店(223億円、27億円増)、お好み焼き・鉄板焼き等の専業店(55億円、14億円増)、ファミリーレストラン・回転すし等(227億円、34億円増)、ラーメン、そば、うどん、パスタ、ピザ等の専業店(148億円、18億円増)など。
反対に前年同月を下回ったのは、フレンチ・イタリアン料理店(215億円、1億円減)、アジアン料理店(62億円、6億円減)、バー、バル、ワインバー、ビアホール、パブ(68億円、8億円減)、カラオケボックス(9億円、1億円減)、スナック・ナイトクラブ・キャバレー(40億円、10億円減)の5業態。
業態別の2019年比は食事主体が93.1%で5月の100.4%から7.3ポイント減。飲酒主体は73.3%で同78.9%から5.4ポイント減と悪化。反対に軽食主体は79.2%で同70.0%から9.2ポイント増と改善した。(記事:県田勢・記事一覧を見る)
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