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22日の香港市場概況:ハンセン1.3%高で反発、小米4.2%上昇
*18:00JST 22日の香港市場概況:ハンセン1.3%高で反発、小米4.2%上昇
週明け22日の香港市場は、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比218.20ポイント(1.25%)高の17635.88ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が88.90ポイント(1.44%)高の6253.94ポイントと反発した。売買代金は934億2250万香港ドルとなっている(19日は1020億190万香港ドル)。
中国の金融政策が好感される流れ。寄り付き前に発表された実質的な政策金利となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」は、据え置き予想に反し、銀行貸出指標の1年物LPRが3.45→3.35%、住宅ローン金利指標の5年物LPRが3.95→3.85%に引き下げられた。また、先週19日のハンセン指数は大幅に低下し、約3カ月ぶりの安値をつけたとあって、値ごろ感も着目された。ただ、上値は限定的。米中関係の悪化を懸念し、指数は安く推移する場面もあった。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、旅行サイト中国大手の携程集団(9961/HK)が5.1%高、通信機器・自動車の小米集団(1810/HK)が4.2%高、パソコン(PC)世界最大手の聯想集団(レノボ・グループ:992/HK)が3.9%高と上げが目立った。小米については、自動車部門の生産能力が増強されたことで、当初の年間納車目標10万台が11月にも前倒し達成されるとの見通しも材料視されている。
セクター別では、医薬が高い。信達生物製薬(1801/HK)が4.1%、康希諾生物(6185/HK)が3.3%、翰森製薬集団(3692/HK)が2.9%、百済神州(6160/HK)が2.4%ずつ上昇した。
有料道路など交通インフラ関連もしっかり。江蘇寧滬高速公路(177/HK)が2.6%高、安徽皖通高速公路(995/HK)が2.4%高、浙江滬杭甬高速公路(576/HK)が2.2%高、深セン高速公路集団(548/HK)が2.1%高と値を上げている。有料道路運営会社は負債比率が大きいこともあり、利下げの恩恵があると期待された。
中国不動産セクターの一角も物色される。合景泰富集団HD(1813/HK)が3.2%高、華潤置地(1109/HK)が1.8%高、中国金茂HD(817/HK)が1.6%高、世茂集団HD(813/HK)が1.3%高で引けた。
半面、レアアース・非鉄関連はさえない。ニッケル・コバルトの生産で世界大手の金川集団国際資源(2362/HK)が5.0%安、非鉄金属・鉱石の五鉱資源(1208/HK)が2.9%安、希土類磁石メーカー大手の江西金力永磁科技(6680/HK)が2.1%安、希土類製品・耐火材大手の中国稀土HD(769/HK)が1.6%安で取引を終えた。
一方、本土市場は3日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.61%安の2964.22ポイントで取引を終了した。銀行株が下げ主導。エネルギー株、公益株、酒造・食品株、素材株、運輸株、不動産株なども売られた。半面、ハイテク株は高い。医薬株、自動車株、軍事関連株も買われた。
亜州リサーチ(株)《CS》
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