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17日の中国本土市場概況:上海総合0.5%安で5日ぶり反落、石油・石炭株に売り
*16:49JST 17日の中国本土市場概況:上海総合0.5%安で5日ぶり反落、石油・石炭株に売り
17日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比13.45ポイント(0.45%)安の2962.86ポイントと5日ぶりに反落した。
資源相場の軟調が重しとなる流れ。昨夜のNY商品市場では、中国経済の減速で原油需要が伸び悩むとの見方で、WTI原油先物が1.4%値下がりした。ロンドン金属取引所(LME)では、アルミや銅など主要産品の先物価格が下落している。様子見ムードも漂う。中期的な重要政策の方針を話し合う第20期中央委員会第3回全体会議(3中全会)が15〜18日の日程で開催中で、最終日に今後の政策方針を盛り込んだコミュニケ(声明)が公表される予定だ。ただ、下値は限定的。中国人民銀行(中央銀行)の資金供給スタンスなどが支えだ。人民銀は今週、リバースレポを通じた厚めの資金供給を連日で実施している。また、中国の証券専門紙が17日、専門家の見解として、銀行貸出の指標となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」が7月に引き下げられる可能性があると報じたこともプラスだ。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、石油・石炭の下げが目立つ。中国海洋石油(600938/SH)が4.9%安、中国石油天然気(601857/SH)が4.0%安、陝西煤業(601225/SH)が2.2%安、中国中煤能源(601898/SH)が2.1%安、中国神華能源(601088/SH)が1.6%安で取引を終えた。
非鉄株も安い。中国アルミ(601600/SH)が7.2%、洛陽モリブデン(603993/SH)が6.7%、江西銅業(600362/SH)が3.7%、廈門タングステン業(600549/SH)が2.1%ずつ下落した。ハイテク株、公益株、銀行株、自動車株なども売られている。
半面、不動産株は高い。光明地産(600708/SH)が2.8%、新城控股集団(601155/SH)と保利発展控股集団(600048/SH)がそろって2.7%、金地集団(600383/SH)が2.5%ずつ上昇した。酒造・食品株、医薬株、保険・証券株、空運株も買われている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.95ポイント(0.41%)安の232.86ポイント、深センB株指数が1.91ポイント(0.17%)高の1132.59ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《CS》
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