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5日の中国本土市場概況:上海総合0.3%安で3日続落、銀行・保険株に売り
*16:46JST 5日の中国本土市場概況:上海総合0.3%安で3日続落、銀行・保険株に売り
5日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比7.63ポイント(0.26%)安の2949.93ポイントと3日続落した。
前日までの軟調地合いを継ぐ流れ。消費やサービスなど非製造業の景況感が鈍化する中、内需不振の警戒感が強まっている。中国と西側諸国の対立が不安材料だ。欧州連合(EU)は4日、予定通り5日から中国製の電気自動車(EV)に追加関税を暫定的に賦課すると発表。これに対して、中国商務部の報道官は4日に強く反発した。また、中国で来週半ばから重要経済指標の発表が相次ぐ点も気がかり。中国では10日に6月の物価統計、12日に6月の貿易統計、15日に6月の小売売上高や鉱工業生産などのほか、第2四半期のGDP成長率、15日までに6月の金融統計が公表される予定だ。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。国家隊と呼ばれる政府系ファンドが相場下支えに動いているもよう――などと伝わった。指数は引けにかけて下げ幅を縮小している。(亜州リサーチ編集部)
銀行・保険株が下げを主導。中国銀行(601988/SH)が2.3%安、中国工商銀行(601398/SH)が2.2%安、中国農業銀行(601288/SH)が1.5%安、中国人寿保険(601628/SH)が2.4%安、中国平安保険(601318/SH)が2.0%安で引けた。銀行については、格付け会社フィッチ・レーティングスがこのほど、中国銀行業の信用格付け見通しを「弱含み(ネガティブ)」に引き下げたことも不安材料。不動産と地方政府に関連する業界の低迷が続くなか、銀行の不良債権比率は緩やかに上昇していくとみている。
消費関連株もさえない。酒造の貴州茅台酒(600519/SH)が2.2%スーパーの永輝超市(601933/SH)が1.7%、衣料品の海瀾之家(600398/SH)が1.6%、食品の仏山市海天調味食品(603288/SH)が1.5%、自動車の長城汽車(601633/SH)が1.2%ずつ下落した。エネルギー株、運輸株、不動産株、公益株なども売られている。
半面、医薬株は高い。人福医薬集団(600079/SH)が7.2%、天士力医薬集団(600535/SH)が4.9%、江蘇恒瑞医薬(600276/SH)が4.1%、津薬達仁堂集団(600329/SH)が4.0%、上海医薬集団(601607/SH)が2.9%ずつ上昇した。素材株、証券株、半導体株、インフラ関連株の一角も買われている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.01ポイント(0.88%)高の230.20ポイント、深センB株指数が2.42ポイント(0.21%)安の1124.88ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《CS》
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