萩原電気HD Research Memo(4):2024年3月期は前期比21.0%増収、同14.7%の営業増益

2024年7月2日 15:34

印刷

記事提供元:フィスコ

*15:34JST 萩原電気HD Research Memo(4):2024年3月期は前期比21.0%増収、同14.7%の営業増益
■業績動向

1. 2024年3月期の連結業績概要
(1) 損益状況
萩原電気ホールディングス<7467>の2024年3月期の連結業績は、売上高が225,150百万円(前期比21.0%増)、営業利益が7,711百万円(同14.7%増)、経常利益が7,221百万円(同12.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が4,421百万円(同10.0%減)となり、売上高・営業利益・経常利益ともに過去最高を更新した。親会社株主に帰属する当期純利益が減益となったのは、前期に負ののれん発生益670百万円を特別利益として計上したことの反動減による。

主要顧客である自動車関連企業の生産が順調に回復したことに加え、採用車種の拡大や新規採用、以前から取り組んできた新規案件が立ち上がったことに加えて円安も寄与して大幅増収となった。売上総利益率は8.9%と前期比で0.9ポイント低下したが、これは主に製品構成の変化(比較的利益率の低いデバイス事業の売上高比率が上昇)に加えて監査法人との協議によって在庫の評価を変えたことによる売上原価の上昇(約486百万円)による。売上総利益率は下がったが、増収により売上総利益は20,003百万円(同9.8%増)となった。一方で販管費は同7.0%増に留まったことから営業利益は同14.7%の増益となった。

営業利益の増減要因を分析すると、増収に伴う売上総利益の増加が31億円、その他要因(棚卸資産評価損、スポット案件の反動減等)による売上総利益の減少が13億円、販管費の増加(人件費増、システム投資増など)による減少が8億円であった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)《HN》

関連記事