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28日の中国本土市場概況:上海総合0.7%高で反発、エネルギー株に買い
*17:04JST 28日の中国本土市場概況:上海総合0.7%高で反発、エネルギー株に買い
28日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比21.55ポイント(0.73%)高の2967.40ポイントと反発した。
自律反発狙いの買いが優勢となる流れ。上海総合指数は前日、約4カ月ぶりの安値を切り下げていた。人民元安の一服もプラス。中国人民銀行(中央銀行)は28日朝方、人民元レートの対米ドル基準値を8日ぶりに元高方向へと設定した。外国為替市場では、対米ドルの人民元相場が前日から一転し、元高で推移している。ただ、上値は限定的。中国景気の先行き不安がくすぶっている。また、30日に6月の製造業PMI(中国国家統計局と中国物流購入連合会が集計)などが発表されることも気がかり材料だ。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、エネルギー株の上げが目立つ。中国石油天然気(601857/SH)が6.5%高、中国海洋石油(600938/SH)が2.9%高、中国石油化工(600028/SH)が2.6%高、中国神華能源(601088/SH)が2.0%高で取引を終えた。原油高が手がかり。昨夜のWTI原油先物は1.0%高と続伸した。中東情勢が一段と悪化する中で、先高観も強まっている。そのほか、タンカーの招商局能源運輸(601872/SH)が3.7%高、中遠海運能源運輸(600026/SH)が2.6%高と値を上げた。
軍事関連株も物色される。衛星・ロケット用システムの航天時代電子(600879/SH)が4.4%、航空製品の中国航発航空科技(600391/SH)が3.3%、軍用電子機器の中国海防(600764/SH)と航空用エンジンメーカーの中航動力(600893/SH)がそろって3.2%、弾薬・ロケットの長城軍工(601606/SH)が2.1%ずつ上昇した。
発電株もしっかり。華電国際電力(600027/SH)が4.8%高、華能国際電力(600011/SH)が4.6%高、大唐国際発電(601991/SH)が3.4%高、中国核能電力(601985/SH)が2.4%高、国投電力(600886/SH)が2.2%高で引けた。素材株、自動車株、銀行・保険株なども買われている。
半面、不動産株はさえない。京能置業(600791/SH)が2.7%安、華遠地産(600743/SH)が2.5%安、保利発展控股集団(600048/SH)が2.3%安、金地集団(600383/SH)が2.0%安、新城控股集団(601155/SH)が1.9%安と値を下げた。医薬株、証券株、食品・酒造株の一角も売られている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.38ポイント(0.61%)高の227.40ポイント、深センB株指数が1.70ポイント(0.15%)安の1125.84ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《CS》
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