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27日の中国本土市場概況:上海総合0.9%安で反落、消費関連に売り
*16:51JST 27日の中国本土市場概況:上海総合0.9%安で反落、消費関連に売り
27日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比26.67ポイント(0.90%)安の2945.85ポイントと反落した。2月20日以来、約4カ月ぶりの安値を切り下げている。
中国景気の先行きが不安視される流れ。寄り付き後に中国で公表された5月の工業企業利益は前年同月比で0.7%増にとどまり、4月の4.0%増から大幅に鈍化した。また、中国では30日に6月の製造業PMI(国家統計局などが集計)などが発表される。内容を見極めたいとするスタンスも強まった。そのほか、米中対立の激化や、人民元安の進行なども引き続き売り材料視されている。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、消費関連の下げが目立つ。スーパーの永輝超市(601933/SH)が5.3%安、チーズ生産の上海妙可藍多食品科技(600882/SH)が4.3%安、酒造の舎得酒業(600702/SH)が4.1%安、家電の海爾智家(600690/SH)が3.3%安、自動車の安徽江淮汽車集団(600418/SH)が3.2%安、食品の桃李面包(603866/SH)が2.8%安で引けた。
医薬株もさえない。健康元薬業集団(600380/SH)が4.5%、北京同仁堂(600085/SH)が2.3%、薬明康徳(603259/SH)が2.2%、江蘇恒瑞医薬(600276/SH)が1.7%ずつ下落した。素材株、不動産株、ハイテク株、運輸株、インフラ関連株、エネルギー株なども売られている。
半面、銀行株はしっかり。中国郵政儲蓄銀行(601658/SH)が1.8%、中国銀行(601988/SH)が1.3%、中国工商銀行(601398/SH)が1.2%、中国農業銀行(601288/SH)が0.9%ずつ上昇した。通信株、保険株も買われている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.40ポイント(1.05%)安の226.02ポイント、深センB株指数が3.87ポイント(0.34%)安の1127.55ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《CS》
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